わんちゃんねこちゃんの介護の現場より
第55回「同じ症状なのに、シニアになったら病気?!」
堺市を中心に高齢のわんちゃん、猫ちゃんの訪問介護のお仕事をされている、ペットケアステーション大阪代表の杉原真理さんより、ペットの介護についてお話し頂きます。
読者の皆様、如何お過ごしですか?
あなたの街の老犬・老猫サポーター、ペットケア専門士の杉原真理です。
今年は11月になっても暖かい日がつづき、天気も良いことで絶好の行楽シーズンとなっていますね。その影響か最近は本当に若い子、シニア、老犬・老猫を問わず依頼が多いです。
大変嬉しいことなのですが、「こんなに天気がいいのに一緒に遠出ができず、なんだかモヤモヤ。。。」
いやぁ、贅沢な悩みだと思いますが、天気が良い日に散歩以外、ほとんど室内にいる愛犬を見て、心で謝っていました。
皆さんは、ワンちゃんと一緒に、ぜひ、秋の行楽を楽しんで下さいね。
さて、愛犬の話が出たところで、本日は愛犬のお話をさせていただこうと思います。とは言っても、「○○に行きました!」「こんなカットをしてみました!」なんて楽しいお話しではありません。
読者の皆さんはワンちゃんを飼っていらっしゃる方が多いと思いますが、今、愛犬は何歳ですか?そして最近「シニアなんだ。。。」「もう、健康に注意する年になったんだ。。。」そんなことを実感するような出来事はありませんか?
ということで本日のテーマは、「同じ症状なのに、シニアになったら病気?!」です。
さて、今回は愛犬の「アメ(トイプー、10歳)」のお話になりますが、それにしても、シニアペットの話題で愛犬のことを書く時代がくるとは。。。何となく寂しいような、そして、これが現実なんだとイチ飼い主として感慨深いです。
実は、約1ヶ月位前から週に1~2回の割り合いで夜中に胃液を吐くようになり、気になりながらも、動物病院に連れて行けずについつ様子を観ていたのでした。
そんなある日の朝、4時30分頃に胃液を吐いたのです。そして、翌日もほぼ同じ時間に胃液を吐きました。そして、こうも続くとさすがに心配になり、動物病院に連れて行ったのでした。
実は、アメが6歳の頃も同じような症状があって、当時は夕方のご飯から翌朝のご飯まで時間があったので、「空腹から胃液を吐いてるのでしょう。」という診断でした。なので当時は、夜に少しだけおやつをあげるなどで症状は次第に治まり、その後ほとんど症状はありませんでした。
今回も、最初は6歳の頃と同じ症状だったので「また空腹で胃液を吐いてるのかな?」と高をくくっていたのですが。。。
診察にいくと先生は早速「エコーで胆嚢や肝臓の様子を観ますね。」とおっしゃって、念のため胆嚢や肝臓の血液検査を普段より詳しく検査されました。
そしてエコー検査をして、
「エコーで胆嚢を診ましたが、胆汁が泥状になって溜まっているところがあります。一時的かと思いますが、なんらかの炎症がおこっている可能性があります。少しの間、薬を飲ませてください。月曜日には血液検査の結果が出ますので、結果を診て今後について決めましょう」
との診断を受けました。
単純に空腹のため。。。と思っていたのでビックリ!(ショック?)まだ「胆泥症」の治療は必要ないとのことでした。血液検査の結果も今のところは大丈夫ということで、とりあえずお薬を飲んで様子をみることになりました。
※胆泥症とは。。。
https://www.anicom-page.com/all_details?type=3&id=167
以前、若い頃と同じ症状でもシニアになったら病気として気にしなければならない。。。そういう事もありました(実際、良くお聞きします)。なので、「若い頃からずっとなので。。。」と高をくくらず、シニア・老犬(老猫)になったら、いつもの症状だと思っていても若い頃に比べて症状が続くもしくは症状が重くなった、、、など気になるようであれば病気として経過観察(注意)が必要になることもあるので、早めに動物病院に行かれることをオススメします。
いやぁ、それにしても今回の出来事。愛犬もシニア、そして老犬になったんだなぁ。。。としみじみと思い知らされる出来事(事件)でした。
それでは、今回は、ここまでと言うことで、次回、またお会いしましょう!!
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