わんちゃんねこちゃんの介護の現場より

堺市を中心に高齢のわんちゃん、猫ちゃんの訪問介護のお仕事をされている、ペットケアステーション大阪代表の杉原真理さんより、ペットの介護についてお話し頂きます。

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読者の皆様、如何お過ごしですか？
あなたの街の老犬・老猫サポーター、ペットケア専門士の杉原真理です。

ジメジメとした梅雨の時期ももう直ぐ終わりですね（執筆時期）。いよいよ（？）、散歩には辛い暑い季節になりますね。

ちなみに、愛犬（トイプー）は道路が濡れているとダメ（歩かない！）、道路が熱いとダメ（歩かない！）。。。なので、梅雨の時期からしばらくは運動不足かも。なので、早くも「秋よ来い！」って気分ですね。

さて、ワンちゃんにもメンタルってあるんですよね。特に、シニア、高齢になると人間同様に弱気になる？ということで、本日のテーマは、
「高齢になってからの手術。。。体より心をケア？」です。

早速ですが、先日、３ヶ月ぶりにある高齢のワンちゃんがトリミングに来てくれました。

このワンちゃん、以前は毎月来てくれていたのですが、体調が悪くなってからしばらく、トリミングをできない状態になっていました。
そして、最近になってやっと元気になったということでしたが、もともと高齢ということもあって以前よりパワーは断然落ちている（以前は、高齢でしたが結構、飛び跳ねていました。。。）とお聞きしていたので気にはなっていたのですが、来店された時、見た目は以前と同じように元気な状態で、トリミングも何事もなく終えることができ私もほっとしたのでしたヽ(´▽｀)/

トリミングを終えてから少しお話しをしたのですが、実は、１月に全身麻酔をして歯石除去をしたとのことでした。

以前も同じように全身麻酔をして歯石除去をしたことがあったので、「今回も大丈夫だろう。。。」と思っていたとのことですが、今回は回復が思いのほか遅く、一時、生命が危険になる状態もあったそうです。
結局、２ヶ月経ってやっと以前と同じ状態に戻って来られたとのこと。

飼い主さんの感覚ですが、「体力は１ヶ月位で回復したのですが。。。精神的なダメージが強かったみたいで、その分、回復に時間が掛かったようです。今回、歯石除去をされた動物病院はずっと通っていたのですが、この子がとても怖がってしまって。。。実は、その動物病院に事情を話して別の動物病院に薬をもらいに通っているんですよ。」とおっしゃっていました。

もう何年も通っている、本当に慣れていた動物病院だっただけに今回は飼い主さんも困られたようです。
そういうこともあって、トリミングに連れて来られる時も、正直、「もしも怖がったらどうしよう。。。」と少し躊躇した、とお話しされました。

結果的には、うちに来るのは何も問題なかったようですが、「この子、これから大丈夫なんだろうか？」と。。。急に不安に思われたとのことです。
同じ動物病院で２回目の歯石除去の処置だったのですが、１回目はとても元気で翌日からご飯を食べていたそうです。

今回、体調の回復が遅れた原因に、「精神的なダメージ」を飼い主さんも挙げられたのですが、高齢になってからしんどい思いをするとそれがトラウマになって、精神的な負担となり、結果、身体への負担になることも良くあるようです。（「病は気から。。。」でしょうか？）

１回目の歯石除去は２年前、犬は人の約４倍のスピードで年をとるので、人で考えると８年経っている訳ですね。

見た目は元気とは言え、もともとは高齢犬（老犬）。しんどくなったのも不思議ではないワケですが、今回、飼い主さんからお話しを聞いて、高齢になるとワンちゃんの心の面が体に影響するということ、改めて実感しました。

あと、今回の件で飼い主さん自身、精神的にとてもしんどかったとお話しされてました。
「高齢になると本当に色々あるなぁ。。。」と思うような出来事でしたね。

それでは、今回はここまでと言うことで、
次回、またお会いしましょう！！