わんちゃんねこちゃんの介護の現場より

堺市を中心に高齢のわんちゃん、猫ちゃんの訪問介護のお仕事をされている、ペットケアステーション大阪代表の杉原真理さんより、ペットの介護についてお話し頂きます。

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読者の皆様、如何お過ごしですか？
あなたの街の老犬・老猫サポーター、ペットケア専門士の杉原真理です。

さて、２月は全国で大雪による道路での立ち往生で、近所の飲食店やコンビニへの配送車が救援物資（飲食物）を無料で配る。。。など、寒さが厳しい時期ではありましたが、心が温まるような話題が結構ありましたね。
そして、３月になると急に暖かくなって、一気に５月の陽気になるなど、３月は寒暖の差が激しい時期となりました。こういった季節の変わり目は人もペット（特に高齢ペット）も体調を崩しやすいので十分に注意して下さいね。

本日は、寒ーい冬でも元気にトリミングをさせていただいていたある高齢のワンちゃんのお話しで、テーマは「そう言えば、老犬だった！」です。

先日、前月にトリミングのご依頼をいただいていたあるお客様から、「〇〇の体調がまだ悪いので、トリミングの予約を延期したいのですが。。。」と、お電話がありました。※〇〇はワンちゃんの名前です
そのワンちゃんは１３歳の小型犬なのですが、実は、今回のお電話をいただく３週間前に、こんなお電話（連絡）をいただいていたのでした。その時のお話しというのが、「今、２年前と同じ病気に掛かっていて、２年前と同じお薬を処方されているんです。２年前は、確か２週間ぐらいで治ったので、今回もそれ位で治ると思います。なので、３週間後の予約は予定通りだと思うので、よろしくお願いします。」と、明るい感じでお話しされたのでした。

実は２年前（１１歳）には、既にうちでトリミングをさせていただいていたので、確かに、病気に掛かってから３週間後の予約でも、普通にトリミングさせていただきましたね。ちなみに、その時、とても病気明けとは思えない（？）くらいにワンちゃんが元気だったことを覚えていたので、３週間前にお電話いただいた時も、実は、私自身、「今回も大丈夫だろう。。。」と、スッカリ安心していたのでした。
そして、今回、直前に不調による予約延期のご連絡をいただいた時、「以前と全く同じ病気だったので、薬を飲めば２週間ぐらいで治ると思っていたのですが、なんだか、今回は回復が遅くて。。。ずっと食欲がなかったのですが、食欲が何とかでてきたってところでしょうか。でも、まだふらつきが見られて歩行も危ない時があるんですよ。もう３週間も経つんですけど。。。本当に心配で。。。」と、少し落ち込んだ感じでおっしゃったのでした。

そのお話しをお聞きして、私自身、「あっ、そう言えば、老犬（１３歳）だったんだよね。」と、改めて思ったのでした。
普段、元気な姿を見ていると私自身、ついつい若い時の感覚になることもあるのですが、実際、もう１３歳なので同じワケではないんですよね。お話しを聞いてると２年前に比べて明らかに衰えているなぁ、と思ったのでした。

特に飼い主さんの場合は、若い頃から毎日愛犬と一緒にいるので、人間ほどに見た目の変化に気づかないものなんですね。でも、高齢のワンちゃんの場合、見た目以上に着実に体が衰えてきていて、勿論、免疫力など見えないところも落ちてくるワケです。実際、ワンちゃんの場合は１年で人の４倍年をとると言われているので、今回の場合で言っても、２年前に比べて８歳も歳をとっているのです。
なので、人間で考えるとたかが２年ですが、特にシニアになってからの犬の１年、２年は本当に変わるんですね。実は、同じようなお話しは、シニア犬の飼い主さん達と話していて感じることも結構あり、やはり、皆さん、若い時の感覚でお考えの（お話しされる）方が多いです。

シニアの場合、年齢と共に見た目以上に体力や免疫力などが落ちてきますので、たとえ以前と同じ病気とは言っても、高齢（シニア）であるということをシッカリ認識して、若い頃とは違う、という姿勢で接してあげて下さい。

あっ、勿論、うちの子（愛犬）だけは違う！！いつまでも若いよ！！と思いたい気持ちは、とても良く判ります。はい、イチ飼い主としてですけどね。

それでは、今回はここまでと言うことで、
次回、またお会いしましょう！！