わんちゃんねこちゃんの介護の現場より

堺市を中心に高齢のわんちゃん、
猫ちゃんの訪問介護のお仕事をされている、
ペットケアステーション大阪代表の杉原真理さんより、
ペットの介護についてお話し頂きます。

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"あなたの街の老犬・老猫サポーター"老犬介護士の杉原真理です。

さて早速ですが、今回のテーマは「高齢犬の飼い主さんと交流イベントをしました！」です。
299naviさんでもご案内させていただいていたので、読者の方でご参加された方もいらっしゃったかもしれませんが、去る10月19日（日）、ペットケアステーション大阪主催で初めて野外イベントを企画、実施しました。

さて、この野外イベントを企画したキッカケですが、訪問介護などで老犬ちゃんの飼い主さんにお会いする時に良くお聞きする、
「他の飼い主さんはどのような介護をされているのですか？」
「他の飼い主さんとも一度お話しをしてみたい」
というお言葉だったんですね。

その心はと言うと、老犬ちゃんの飼い主さんは普段、一人で考え試行錯誤しながら老犬ちゃんのお世話で日々奮闘している方が多いんです。なので一人で悩んだり不安に思うことも多く、体力的な事もさることながら心の疲弊も多いのです。そんなことから、こういうお言葉を発せられているのだと思っています。
そこで考えたのが今回のイベント、「高齢犬の飼い主さんと交流会をしよう！」ということだったのです。

しかし、「ただ、飼い主さんに集まってもらうだけでは面白くない！」と考えたワケです。
早速一緒に動物介護のお仕事をしているペットケア専門士（卒業生）の皆さんに相談、「私たちもに何かお手伝いできることがあれば。。。」と、そんな皆さんの想いから今回の交流イベントが決まったのでした。

若いワンちゃん同伴の野外イベントは多々ありますが、今回、私たち動物介護の専門家と獣医師さんのご協力を得て、おそらく、関西初！「老犬ちゃん同伴の飼い主さん交流イベント」になったのです。それは、やはり若いワンちゃんと違ったリスクがあるからですね。

さて、何分、野外イベント企画の経験がなかったため、実は、イベントをやると決めてからが大変だったのですが、獣医師さん、野外イベント開催経験がある卒業生、お客様の協力も得て、なんとか野外イベントを開催することができました。

そしてイベントの結果ですが。。。
結果としては大成功でした！！！！

まず、私が老犬介護ミニセミナーを実施。
今回、老犬ちゃん同伴なので来てくれた老犬ちゃんに協力してもらい介護用品の使い方などを実演しました。
介護用品も展示していて、皆さん、お手にとって試着や使い方の説明を聞くなどされていましたね。

その後は各コーナー、ブースに分かれたのですが、一番人気はやはり写真撮影でしたね！！

ただ、大人気ゆえに予想以上に準備時間がかかり、衣装も少ししか用意してなかったのが反省点でした（スミマセン）。普段はなりきり衣装をなかなか買うことがないので、こういった機会では衣装をつけて撮りたいと思われたようでした。
100円ショップで買ったかぶりものは大人気でした。特にハロウインの"かぼちゃの衣装"が人気でしたよ。

そしてマダムトゥトゥさんの新商品の試食会も大盛況。
今回ご参加された獣医師さん2人も手作り食のレトルト商品に大変興味をもっていらっしゃいました。

ちなみに、この新商品は私、杉原真理が監修として企画に参加させていただきました。他の試食会でも、「ヘルシーなのに食い付きがいい！」と大評判なんですね。11月に発売開始をしました！
http://www.madametoutou.jp/shinsen/index.html（よかったら見てね！）

あと、意外（？）に人気だったのが、獣医師さん2人による「ミニ健康相談」でした。
飼い主さんにその理由を聞くと、普通は主治医（かかりつけの動物病院）が決まっていると思いますが、普段から他の先生の意見も聞いてみたいと思っていたようで、こういう機会がなければ聞けなかったので、とても喜んでいらっしゃいましたね。普段は診察でお忙しいのでなかなかゆっくり話す機会がないらしく、ゆっくりと話しができて本当に良かったとのことでした。

ブース以外では、野外だったため参加者のみなさんがそれぞれに好きなところに行ったり、お近くの飼い主さん同士でお話するなどとっても楽しそうでした。今回はお互いに介護が必要な飼い主さんに多く参加いただいたので、共通の話題で話すことが出来、あとで感想をお聞きしても、「励みになりました！」「勇気をもらいました！」といった声をお聞きすることができました。

また、今回は老犬ちゃん同伴だったのですが、普段はなかなか外出する機会がなく、また、他の介護が必要なワンちゃんとふれあうチャンスもなかったので、老犬ちゃん自身もとても嬉しそうだった、と飼い主さんからお聞きしています。

さらに今回は、私のお客様で寝たきりの老犬ちゃんもご参加されていたのですが、日陰を確保し、水分補給やケアが必要な老犬ワンちゃんも養成講座の卒業生が対応し、また、医療面では獣医師さんに近くにいてもらったことで、とても安心感があったとうかがっています。

そのおかげかと思いますが、10月中旬としては日差しが強かったのですが体調を崩すワンちゃんもなく、イベントが終わる時にもご参加された飼い主さんから、
「本当に嬉しかった」
「また誘って下さい」
「またイベントをしてほしいです」
と言われ、帰ってからもお礼の電話やメールを多数いただきました。

今回、老犬（シニア以上）の飼い主さんの交流を目的として野外イベントを企画したのですが、写真撮影や試食会といったイベントはもちろん、喜んで頂いたのですが、みなさん、なにより同じ老犬ちゃんの飼い主さん同士、「交流」を満喫していただいたようで大成功でした。

獣医師さんからも主旨に賛同いただき、ボランティア同然でご参加いただいたのですが、その先生からも「野外イベントは準備など大変だが、是非、続けてほしい」とおっしゃっていただきました。先生のお客様もこられたのですが、普段、診察室だと噛みにくるワンちゃんが、外だと噛みに来なくてふれあうことができたと、先生も喜ばれていましたね。

最後に、イベントとしては大成功とお伝えしましたが、興行としては今回は初めての野外イベントということで参加費無料だったため、運営費の分だけ赤字でした。
それでも、獣医さんも含めてスタッフ達は全員有志だったことと、場所は堺市管轄で格安、そしてある物を持ち寄ったりと手作り感満載（？）だったため、運営費も思ったよりは低く抑えることができました。

今回喜んでいただき、次回開催の希望も多数いただいたので、できれば温暖な時期（3～4月、9月～10月）にまた開催したいのですが、例えば、スポンサーを募るとか（ちょっと宣伝色が入りますがね）、会費制にして少しだけご負担いただくとか、今後も長く続けるためには何か考える必要がありそうです。

また、天候が良くて当日参加も多かったのですが、当日キャンセルも結構あったため会費制にしたほうが良かったのかもと思いました。
もし、読者の皆様でよいお知恵がありましたら、是非ご一報くださいね。
「○○○円位なら会費を出してもいいかな」
「次回、同様のイベント企画があれば参加してみたい」　など
ご意見や感想がありましたら、是非、ご連絡くださいね。
メール：rouken-nagaiki@petcare-station.com

では今回はここまでです。次回、またお会いしましょう！