動物病院から学ぶトレーニングの必要性

第42回 私の充電器

動物病院から学ぶトレーニングの必要性

動物病院にてしつけ教室を開催しているドッグトレーナーさんが、来院されるペット達と接する中で改めて気付いたトレーニングの重要性を教えてくださいます。


毎朝、起きて歯を磨いて、車に乗り、会社に行く。ひたすら働いて帰宅するともう一日が終わる。こんな繰り返しの中で私は一体何をしてるんだろう?と考える時があります。

そんな時に、癒しを与えてくれるのが「犬」なんです。特に何をするわけでもなく、ただ側にいるだけでいやされる存在です。それぞれの個性がありその一頭一頭を見るだけで自然に笑顔になれます。私の癒されポイントは「寝顔」です。スヤスヤと気持ちよさそうに眠る姿がなんとも言えない愛くるしいんです。ちょっとイタズラして鼻を触ってみたり、肉球触ってみたり…。それでも無反応な姿にまたやられます。仕事でうまくいかなかった時や、少し悲しい事があった時にちょこんと座ってこちらに寄り添う姿は本当に「ありがとう」の言葉に尽きます。

以前、私が仕事でトラブルを起こした時にかなり落ち込む時がありました。その時に「そら」が横にとことこと来て寝たのです。特に意味はないのかもしれませんがそれだけで落ち込んでいた気持ちがすこし和らいだのです。犬って不思議なもので自然に私達に元気を与えてくれます。私達は与えてるつもりでも私達は受け取っているんですね。

「そら」が年齢を重ねてきて今までなんとも感じなかった事が当たり前じゃないんだなと改めて考えさせられます。一日、一日を大切に。毎日を思い出にしていかないといけませんね。そんな風に思い出すと散歩中も他の犬と飼い主さんをみて勝手な妄想をして微笑ましくなっている自分がいます。「そら」の癖は、近くまで来てあごを手にのせて「なでて~」とお願いしてきます。数分なでてあげてやめると鼻で押し付けて「もっとなでて~」と繰り返しやってきます。こんなささいな出来事が幸せだなと思えるようになった自分は成長したんじゃないか!?と思います(笑)それぞれの犬達に癖はあると思います。よく動画サイトで飼い主さんと微笑ましいやりとりがうつっているのをみて涙したり笑ったりと全然知らない犬なのに元気をもらっています。

自分の愛犬が飼い主だけでなくもっともっとたくさんの人たちも笑顔にできる存在になれるように私も頑張っていきます。あなたの愛犬自慢をどんどんきかせて下さいね。私はしゃべりだしたらきりがないくらい自慢できますよ~!!!

バックナンバー

プロフィール

著/高加奈絵
トレーナー
大阪動物医療センターでしつけ教室を開催。8年間、訓練所にて問題行動の改善、トレーニング、ドッグスポーツに関して経験を積む。
■取得資格
PSGドッグトレーナー、アニマルアロマ、トリマー

こちらもおすすめ

バックナンバー

ペットフォトコンテスト

page top