動物病院から学ぶトレーニングの必要性

第30回 トレーナーになるきっかけ~プロローグ~

動物病院から学ぶトレーニングの必要性

動物病院にてしつけ教室を開催しているドッグトレーナーさんが、来院されるペット達と接する中で改めて気付いたトレーニングの重要性を教えてくださいます。


「犬」。私、実は昔、(かれこれ15年前くらいでしょうか…)犬が大嫌いでした。犬が家に入ってこようもんなら自分の部屋から一歩もでない。吠えたら鳥肌がたつくらい大の苦手でした。何でこんなに好きになったのかな?と思うくらいです。タイムスリップできるならあの時の私に言ってあげたいな~。「この先、犬関係の仕事につくんやで~」って(笑)。
何が苦手だったかってまず「吠える」「飛びつく」「毛が抜ける」これが嫌で嫌で…・。犬好きの方に読んでいただく内容ではありませんね。すみません。(笑)でも、この時があったからちょっとお互いの気持ちもわかるかな?と思うんです。

日本の人口(正式にはわかりません)で皆、犬が好きなわけがないし、もちろん好きすぎて愛があふれてる人もいます。だからお互いが苦痛じゃなくなるようにバランスをとってあげるというのはすごく大切だと思います。例えば、簡単な事から「う〇ち」を拾う、リードを長くしすぎない、もちろんノーリードだって当たり前。他には郵便、とか宅配の時に犬が飛び出ないように柵をしたり相手に近づけないようにする。そうする事で「犬」も守れるし「人」も守れますよね。全部を制限するのではなくて状況等を考えながら「犬」の管理をするようにしていくともっと過ごしやすい環境が作られていくでしょう。

話は戻りますが、私が犬を好きになって、犬の仕事につくようになったのは、本当に些細なきっかけでした。私が19才の時に友人に「ダックスフンドの赤ちゃんが産まれたから誰か里親いてない?」と声をかけられたのがきっかけです。その時に何げなく苦手な犬を飼ってみたら好きになれるかな?とワクワクとドキドキしたのを鮮明に覚えてます。でもその時は学生でお世話もできるのか?お留守番は?と考えましたが、家族会議で決まりました。そこに迎えたのが「ソラ」のダックスフンドの男の子でした。3か月間、親元で育ちそこから家庭にやってきました。
この時はまだまだ子犬を育てるという一大事を甘くみておりました…。ただただかわいいからと甘やかしておりました学生の頃の私に喝をいれてやりたいです。この時はまだ、ドッグトレーナーになろうなんて一ミリも考えてない、全然違う世界の専門学校に通っていたのです。

さて…ここから怒涛の「そら」の教育がはじまっていくのです。
次回はドタバタ育児をつづっていきたいと思います。

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プロフィール

著/高加奈絵
トレーナー
大阪動物医療センターでしつけ教室を開催。8年間、訓練所にて問題行動の改善、トレーニング、ドッグスポーツに関して経験を積む。
■取得資格
PSGドッグトレーナー、アニマルアロマ、トリマー

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