動物病院から学ぶトレーニングの必要性

第37回 トレーナーになるきっかけ~思春期編PART3~

動物病院から学ぶトレーニングの必要性

動物病院にてしつけ教室を開催しているドッグトレーナーさんが、来院されるペット達と接する中で改めて気付いたトレーニングの重要性を教えてくださいます。


さて色んな試練を乗り越え無事に1才を過ぎた愛犬ダックスフンドのそら君。この時も私自身がトレーナーになるなんて考えてもいませんでした。その時私は心理福祉の専門学校に通っていたのです。
全く違う世界の勉強をしていた時に一つの授業で「ドッグセラピー」という授業があったのです。その中では犬達が活き活きと一芸をしたり、指示を聞いたりしている姿をみてこんな世界もあるんだ!と初めて知った瞬間でした。またそれをみている人達が笑顔になってるのを見て犬って凄い!と感じたのです。この時に初めて犬の世界を知りたいと少し考えるようになりました。

専門学校に通い何か物足りないなと感じ始めて、そらを留守番させるのが可哀想だなと感じだしていた時に「トレーナーになったらそらと一緒に何かできるかな?」と安易な考えで学校をやめたいと親に相談せずに決意。もちろんその後は想像通りめちゃくちゃ怒られました。でもそらと一緒に過ごす時間が増えて一緒に成長できる、そう考えたら楽しくて毎日楽しみながら学校に通うになりました。そらとはじめての学校での授業、トリミング、トレーニング全部が楽しくてたくさん勉強になりました。

トリミングではそらは一度、美容に出したら全部血を出された跡がありそれ以来、嫌がるようになってしまい爪切りの練習をずっとやっていました。足先を触られる所から徐々にならしていったりと恐怖心をなくしていく作業が本当に大変でした。でも、今、それがあるからたくさんの犬や飼い主さんに教える事ができる、伝えれると思います。

「犬」って必ず私達、人間に何かを教えてくれます。そらが教えてくれたことはトレーナーとして必要な事、トレーナーになるきっかけを教えてくれました。それぞれのお家に大切な家族の「愛犬」がいます。「犬」が教えてくれる事は凄く大切な事ばかりです。今、問題行動で悩まれてる方、それは犬がきっかけを与えてくれていると思って一度、しっかり向き合ってみて下さい。きっと何かを得られるはずです。

一緒に成長する事が楽しみに変わります。変わっていく姿をみてるといつの間にか自分も変わっていきますよ。犬と一緒に過ごす時間はあっという間です。そらはもう12歳になります。
そらが教えてくれる事をたくさんの人に伝えていきながらゆっくりと日々を大切に過ごそうと思います。

皆さんの楽しい愛犬の物語にトレーニングをいれてみてくださいね。

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プロフィール

著/高加奈絵
トレーナー
大阪動物医療センターでしつけ教室を開催。8年間、訓練所にて問題行動の改善、トレーニング、ドッグスポーツに関して経験を積む。
■取得資格
PSGドッグトレーナー、アニマルアロマ、トリマー

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