動物病院から学ぶトレーニングの必要性

第32回 トレーナーになるきっかけ~育児編PART2~

動物病院から学ぶトレーニングの必要性

動物病院にてしつけ教室を開催しているドッグトレーナーさんが、来院されるペット達と接する中で改めて気付いたトレーニングの重要性を教えてくださいます。


さて我が家にやってきた3か月のダックスフンドのそらですが前回、トイレトレーニングを失敗し、大惨事を起こしておりましたが初日から一番辛い事件が起こりました。それは、「寝ない!!」「夜泣き」です。

犬がやってくる前にたくさんの本をよみあさりまして「無視しましょう」この言葉を信じて寝ましたが…「うるさい」ただただこの一言でした。無視をしてもどんどん声が大きくなる。そして近所迷惑にもなる(トラブルにならない様に事前に周辺には挨拶にいっておりました(笑))事で人間側が心が折れそうでしたが、ここを乗り越えなければ出しっぱなしになる。それだけは嫌だ!と決意しました。が!やはりこれが毎日続くと精神的にダメになるんですね。
で、考えたのが、幸いにも移動できるサークルだったのでベッドの横にサークルを置き寝かせてみました。これが成功したのか徐々に夜泣きがなくなりある日、パタリとなくなったのです。これは本当に嬉しかったですね。でも今するとしたらここに前回同様、寝やすいクッションや毛布をいれて安心できるように暗くしてあげるともっと早かったように思います。そして徐々にサークルを離していき最後は求めていた場所にサークルを置いて寝かせてもお利口になりました。そして「サークル」は安心できる場所として疲れたりしたらすたすたと自分から入っていくようになりました。

よくイタズラや甘がみをしたらサークルに入れるという方がいらっしゃいますがそれだとサークルに対するイメージがよくないですよね?あくまでも「サークルは自分の部屋」だと思ってほしいからです。そうなる為には無理やりサークルにいれたりせずに良いイメージをつける為の練習をしてあげると良いですよ。サークルの中でガムをあげたりオヤツで誘導したり、飼い主が側にいてもサークルに入っている時間がある(休憩させる時間を作る)ようにするとスムーズに大人しくなります。

どうしても誰かがいるとだしてあげたくなりますが、子犬のうちは飼い主に依存しやすい傾向があるので、バランスをとりながら一人時間もつくってあげて下さいね。そらは最初の一か月は苦戦しましたが今思うと私が自分中心の生活をしていたからか自然にバランスがとれていつサークルに入っても大人しくしてくれてました。犬中心ではなくあくまでも人間中心が大事です!!

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プロフィール

著/高加奈絵
トレーナー
大阪動物医療センターでしつけ教室を開催。8年間、訓練所にて問題行動の改善、トレーニング、ドッグスポーツに関して経験を積む。
■取得資格
PSGドッグトレーナー、アニマルアロマ、トリマー

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