動物病院から学ぶトレーニングの必要性

第20回 お家で実践 子犬トレーニング その3

動物病院から学ぶトレーニングの必要性

動物病院にてしつけ教室を開催しているドッグトレーナーさんが、来院されるペット達と接する中で改めて気付いたトレーニングの重要性を教えてくださいます。


さて、子犬の実践トレーニングの最終は「足」で触れるです。

結構重要視されない事が多いですが、お散歩デビューして重要なところになります。町には「コンクリート」「フローリング」「砂利」「芝生」といった色々な場所がありますが、足で感触を知るということで歩ける自信も変わってきます。
今回はその練習を自宅でできる方法をご紹介しますね。

用意するものは、「おやつ」「リード」「首輪」、それから有名なショッピングセンターなどの人口芝(今は正方形のパズル式のものが販売されています)や、生地の違うパズルマット、ふわふわしたクッション型マット、100均等で販売しているミニコーンや椅子などを用意しておきます。その上を歩くだけなんですが、その時に飼い主さんが誘導してあげられるようになる練習です。

おやつを手にもって犬に匂わせます。かじらせるくらいの勢いで大丈夫です。それを追いかけている間にその上を歩けていたで大丈夫です。また、地面に置いて食べ歩きさせてみても大丈夫です。おやつを必死に探している間に歩き終わっていた。それだけで経験になっています。
他にも上を歩くだけでなく椅子の間をくぐる事や、細い板の上を歩くといった平行棒みたいなものでも、狭い所でも歩けるようにするだけで自信につながるのでためしてみて下さいね。

この時に一緒に練習しておいていただきたいのはハウス練習です。
クレートは二つに組み立てるようにできてますから、半分の部分を自分から入れるように、おやつで道をつくってあげて入れるようにしてみてあげて下さいね。

この「足」で慣れる練習のポイントは無理やり引っ張らない、歩かせないが重要です。必ず犬から進んでできる事を前提に練習してあげて下さいね。

子犬の時期は、すべてのものに興味がある時期です。その時期を狙ってしっかりと楽しい経験をさせてあげる事が長く付き合っていく上で重要になります。「褒める」事が出来ないと「怒る」事はできませんからね。しっかりと褒める経験を飼い主さん自身もみにつけていくと、楽しい人だ!とおもって犬はついてきてくれますよ。
犬と人が楽しく幸せに暮らせるように子犬の時期から一つ一つ勉強していって下さいね。

子犬ちゃんのワクチンに来られるたび「幸せな家族に巡りあえてよかったね」と微笑ましく思いながらその子の成長を祈っています。

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プロフィール

著/高加奈絵
トレーナー
大阪動物医療センターでしつけ教室を開催。8年間、訓練所にて問題行動の改善、トレーニング、ドッグスポーツに関して経験を積む。
■取得資格
PSGドッグトレーナー、アニマルアロマ、トリマー

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