動物病院から学ぶトレーニングの必要性

第34回 トレーナーになるきっかけ~育児編PART4~

動物病院から学ぶトレーニングの必要性

動物病院にてしつけ教室を開催しているドッグトレーナーさんが、来院されるペット達と接する中で改めて気付いたトレーニングの重要性を教えてくださいます。


日に日に成長していく愛犬のダックスフンドのそら。さてお散歩デビューです。ペットショップで飼った胴輪とリードを準備してワクワクしてたのを覚えてます。もう10年以上前になるかと思ったらこの記事を書きながら寂しくなりますね。まだまだ長生きしますよ~!!!!

さて、話は戻りますが、散歩デビューをする前に何度か抱っこで公園に行ったり、色々な人に触ってもらったりとしてましたがデビューのその日に初めて胴輪、リードをつけて地面に降ろしたのです。はい、ここで大間違いがたくさんありますね。(笑)その前に、どうなったかは言われなくてもわかりますね?「歩かない」です。地べたに踏ん張り時がとまったままです。もちろんそうなる結果は今ならわかります。リードで歩く事を知らない、足の感覚も初めて。初めてだらけでそらの頭の中は大パニック状態です。人間社会で言う新しい職場にきて何の説明もないまま「はい、この作業やってくださいね~」と言われてるのと一緒です。この時にすべきだった事は、デビューする前にコンクリート、公園、芝生といったたくさんの経験を少しずつさせてあげる事、道路沿いの音や物を見させてあげる等の外の世界を見せる事でした。もちろん家の中でリード練習も必要です。今なら首輪で行く事をお勧めしています。胴輪はもともとひっぱりやすい道具ですから後ろにも前にも行きやすい、また色んな方向に視界を見る事ができるので人間よりも情報を察知しやすいのでコントロールが大変です。なので小さなうちから首輪でいく方がコントロールしやすいのです。
それを知らなかったそらは、地べたで這いつくばり無理やり私も引っ張っておりました。恐くて仕方ないのにそこに無理やり強制させるのは絶対にやめてあげて下さいね。

この時は何も知らなかったので歩きだせるようになるのが嬉しくて犬が行きたい所に付いていき楽しんでいました。「犬中心のお散歩」です。これが怖い事になるとも知らないで…。電信柱の匂いかぎ、犬との挨拶、人との接し方、自由にさせた結果が6カ月を過ぎたころにめきめきとでてきたのです。4か月を過ぎると子犬の時期を超えて少し大人になり、思春期に入ってきます。自我が芽生えるといいますか人に挑戦するようになってきます。

さて、そら君はどんな思春期に入ってきたんでしょうか?次回はそらの思春期編です!

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プロフィール

著/高加奈絵
トレーナー
大阪動物医療センターでしつけ教室を開催。8年間、訓練所にて問題行動の改善、トレーニング、ドッグスポーツに関して経験を積む。
■取得資格
PSGドッグトレーナー、アニマルアロマ、トリマー

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