動物病院から学ぶトレーニングの必要性

第31回 トレーナーになるきっかけ~そら育児編~

動物病院から学ぶトレーニングの必要性

動物病院にてしつけ教室を開催しているドッグトレーナーさんが、来院されるペット達と接する中で改めて気付いたトレーニングの重要性を教えてくださいます。


さて、我が家に3か月のダックスフンドの男の子がやってまいりました。電車でどんぶらこ~どんぶらこ~と「ぎゃおぎゃお」泣きながら電車の中で周りに謝りながら無事に我が家に到着。
電車に乗る際は「手荷物切符」というのを改札でお支払いして犬と一緒に乗車してくださいね。その証明書がないと怒られてしまいますので要注意です。

さて我が家についたそらは1時間ほど固まったままです。「大人しい~!賢そう~!」と犬親ばか満載でみつめておりました。ですが徐々に化けの皮がはがれてきます。「キャンッ!キャンッ!」とおじぎのポーズであそぼ~っ!と誘いながら家中を走り回ります。そこから飛びつくは甘噛みするわでもう大変です。すぐに追いかけて捕まえてサークルの中に入れた記憶が鮮明にございます(笑)サークルの中にはトイレトレーと毛布(ブランケット)そしてぬいぐるみを入れてみましたが吠える吠える。そりゃぁ泣きますよね。いきなり群れから離れて独りぼっちで知らない世界。今ならどうしてるかなぁ?と考えたら、サークルの中にトイレトレイは入れておく。ここは一緒だけど毛布をもっとモコモコ、フワフワにしてすっぽり埋もれやすくしてあげます。よく子犬の動画で兄弟くっついて寝ますよね。それに近づけてあげる感じです。今、お預かりしている子犬達もそうしてあげると落ち着くようで泣きが少ないんです。

そんな事を知らなかった私は、ブランケットを正方形にたたんできれいにひいてあげておりました。トイレは失敗はしていなかったのでトイレトレーでしたら褒める、の繰り返しをし続けました。そしてまた遊んであげる時はいけー!といわんばかりのスピードで部屋中を自由に走り回らせていました。はい、今ならわかります。これ、一番だめなやつですね(笑)トイレトレーニングが成功していない段階で自由にしてしまうと…そりゃぁ失敗しますね。ここの正解はトイレシートをいっぱいひいてその上で遊ばせます。そこでおしっこ、う〇ちができたら褒める。行動をシートの上だけにして徐々にシートの枚数を減らしていくと成功するのにこの時は遊ばせてあげたい!という気持ちが勝ってスペースを自由にしてました。

トイレトレーニングは来たその日から!練習しましょうね。こう書き出して行くと本当に間違いだらけで笑いが出てきます。そらにも混乱させてしまってましたね。

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プロフィール

著/高加奈絵
トレーナー
大阪動物医療センターでしつけ教室を開催。8年間、訓練所にて問題行動の改善、トレーニング、ドッグスポーツに関して経験を積む。
■取得資格
PSGドッグトレーナー、アニマルアロマ、トリマー

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