つながるいのち

第40回 命を迎えるという事、命を守るという事、命と共に生きるという事

つながるいのち

大阪から犬猫殺処分0を目指し全国へ。保護犬・保護猫カフェを運営するNPO法人「ラブファイブ」さんとともに、犬猫の殺処分の現状と今後について考えていきます。


命を迎えるという事。
様々な出会いがあってご家族になられたと思います。保護を依頼される方々も、最初から手放そうと思って迎えたわけではない方ばかりです。それなのに、保護に関するお問い合わせは多くあります。だからこそ、以前にもお話しさせて頂いたように、命を迎えるにあたって、その子やご自身の『もしも』の時を考えることは必要不可欠であり、その子が殺処分や保護犬猫とならなければならないことを避けるための第一歩です。

命を守るという事。
殺処分ゼロにむけての活動も命を守る事ですが、そこはゴールではありません。悲しい思いをしている子達の中には『殺処分数』として表示される子達だけではなく、人知れず命を奪われたり遺棄される子達がいます。一緒に暮らせなくなった我が子、街中で見かけた心配な子、どんな経緯かはわかりませんが、街中にメモと一緒にくくりつけて放置したり、直接話もせず誰かに任せようと置いていくというのは『遺棄』であり、その命を守っているとは到底言えません。命を守るという事は、その命に責任を持つという事でもあります。これが浸透して初めて命を守る社会になったといえるのではないでしょうか。

命と共に生きるという事。
わんちゃん猫ちゃんをご家族に迎える時や『保護犬・猫ってどんな子達なんだろう』と考えた時、保護犬カフェや譲渡会でこの子達と実際にふれあってみてください。それぞれの子達が人と同じ個性を持つ命であるという事が伝わってきます。人に甘えてくれるその姿に「保護されてよかったね」と言ってくださる方々もいらっしゃいます。もちろん、途中でその命を打ち切られてしまうよりはよかったかもしれません。しかし、その生涯で『保護』されなくてはならない環境に身を置かれたその時点で、悲しい思いをしていることに変わりなく、私たちはその現状を変えていかなくてはなりません。この子達が安心して共に生き、犬猫達にかかわるすべての人々で『命を守る』社会となるように。

299naviでの連載で、わたしたちラブファイブの活動について知っていただき、命を守る為に何が出来るのかを多くの方が真剣に考え、向き合ってくださり、本当に感謝しております。一度その環境に置かれた子達をとても幸せな笑顔にしてくださる里親様、そんな活動を支えてくださる皆様と共にラブファイブはこれからも活動を続けてまいります。

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