つながるいのち

第18回 ラブファイブの活動

つながるいのち

大阪から犬猫殺処分0を目指し全国へ。保護犬・保護猫カフェを運営するNPO法人「ラブファイブ」さんとともに、犬猫の殺処分の現状と今後について考えていきます。


犬猫の殺処分数。年間約17万頭までに減少してきました。30年前には100万頭以上も殺処分されていた事を考えると、この数はとても少なくなってきているかと思います。ただ、減少してもなお、17万頭もの尊い命が人間の都合によって殺処分されているという事実があります。この数を1日でも早く0にしたい。そう思いながら活動をしている愛護団体・個人ボランティアはたくさんいます。

私達ラブファイブもその内の1つです。私達は立ち上げ当初から、譲渡を目的として活動してきました。毎週公園で開催しているふれあい譲渡会。毎日行っている駅前や商業施設での街頭啓蒙活動。多くの企業・団体が集まって開催するペットイベントへの参加。全てが、保護した子達の譲渡に繋げるための活動です。

そして、今皆様に注目していただいている事業が、「HOGOKEN CAFE」の取り組みです。保健所や譲渡会といった、少し敷居が高いところではなく、保護した犬猫と気軽にふれあう事ができ、気に入った子がいたら里親になっていただけるというカフェです。家で飼っている状況をイメージしやすく、納得がいくまでふれあっていただける、本当に自分に合った子に出会える場所です。全国的にみても新しい試みで、非常に関心をもっていただいています。

「HOGOKEN CAFE」はテレビや新聞で、いろいろな取材を受けるようになりました。この活動がメディアに報道される事により、1頭でも多くの子の里親様がみつかれば、こんなに嬉しい事はない…そう思いながら取材を受けました。その反響は、テレビの放送、新聞の掲載のすぐ後にありました。

「飼えなくなったのですが、引き取っていただけますか?」

里親になりたい、支援したい、そういう方々よりも、最も多い声が「飼育放棄」の依頼でした。もちろん、里親希望、応援のお声もたくさんいただきましたが、当初はさすがに残念な気持ちになってしまいました。いろいろな事情があるにせよ、飼育放棄の依頼が増えてしまったのですから。この活動をしていくうえで、飼育放棄を受ける時はとても辛い瞬間です。
しかし、辛いだけではありません。もし私達を頼ってくれなかったら、その子達はもしかしたら殺処分されてしまったかもしれないのです。そして、やむにやまれぬ事情により飼えなくなったが、殺処分だけは絶対にしたくない。でもどうしたらいいかわからない。そんな方々の手助けになれたという事はとても意味のある事だと思います。

いちばん辛くて不幸なのは殺処分されてしまう子です。それは間違いありません。ただ、飼えなくなってしまった子を抱えて、どうしようもなくなって苦しんでいる人たちもいる。

私達は犬猫はもちろん、良心を痛めて苦しんでいる人たちも助けたい。そう思って活動していきます。

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NPO法人ラブファイブ
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大阪市生野区林寺4-2-16 電話 06−6777−8715
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