つながるいのち

第30回 『大阪都構想』反対。

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大阪から犬猫殺処分0を目指し全国へ。保護犬・保護猫カフェを運営するNPO法人「ラブファイブ」さんとともに、犬猫の殺処分の現状と今後について考えていきます。


『大阪都構想』反対。
2015年5月17日(日)、大阪の運命を二分する「大阪都構想」の是非を問う住民投票が行われました。
結果はご存知の通り10,741票の僅差で賛成が反対を上回りました。 5000人程の票で歴史が変わる瞬間が見れるとこでした。しかも、投票率が66・83%、史上最大規模の住民投票の結果です。
私達の活動にも少なからず影響がある事でもありましたので、とても興味深く行方をおってました。大阪には最終施設と言われるのが当然あります。大阪府の管轄と大阪市の管轄です。それぞれ違いが少しはあります。ただ今回の都構想が賛成になる事があっても処分数に直接関わる事はなかったかと思われます。ただ、処分施設が一つに集約される事により飼養施設の問題や施設の職員の問題で今より処分数が増える可能性もあったかもしれません。
今回の都構想における社会変化は、大阪の民意には受け入れられなかった。この事は私達が活動しております『殺処分0』の活動においてとても参考になる事でした。
これだけ、社会変化を起こす事はとても大変な事です。特に、犬や猫を処分されてる事さえも知らない日本の人達はたくさんいるはずです。それどころか、犬や猫を処分する事を賛成してる人達もいるはずです。
都構想のように、直接的に住民に関係する事だからこそ、たくさんの方々の注目があり、興味を持ちしっかりと考え、投票した事だと思います。
犬や猫の処分は、残念ながら全ての住民に関係している事ではありません。ここまで関心を持って頂き、考えて頂くとこまでこの動物愛護を伝えるのはとても、難しい事なんです。
そして私どもの活動ではこのように「まず、知っていただく」事が一番初めにしなければいけないことです。

そして次に私達が犬猫愛護活動家として持たなければいけない事は、遂行する強さです。黙々と命を繋ぎ続けることだと考えております。

まだまだ、日本の殺処分を減らす事は険しく高い山です。そして、日本中の人達が殺処分が無い国が素晴らしい国なんだとわかってもらえるまで活動を続けなければいけない。

私達の活動は世の中を批判したり、行政の問題にする事、国の制度を問う事などではありません。愚直に処分される命を繋ぐ事です。そして、新しい里親様を探す事です。
これを私どもが懸命に行い、新しい文化として定着させる。新しい小さい家族を迎えるのは保健所や愛護団体などと人々が当たり前のようになるまで、遂行するのみです。

そしてその結果、それが文化となりやがて住民投票にて、次は殺処分『反対』が賛成を上回る世論となっていますよう努力し続けます。

NPO法人ラブファイブ 岸 大輔

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