ドッグカウンセラーのコラム ペットと一緒に暮らすために
その25 ペットフードについて
専門のドッグカウンセラー執筆!ペットと一緒に暮らすために必要なしつけの仕方や体調管理の知識、ペットに関する豆知識などをご紹介します。
愛犬には元気で長生きして欲しいと思うから愛犬が口にするご飯やおやつは気になるところ。
一昔前まではフードの種類も少なく迷わずに済みましたが、昨今ではショップやネットで様々な種類のフードが販売されていて、一体何をあげたら良いのか迷ってしまいます。
正しい知識を持ち、愛犬と自分の生活スタイルにあったフードを選ぶことが大切です。
つい最近まではペットフードに関しての法律がなく、事業者の自主的な取り組みに委ねられてきました。
2007年におきたペットフードリコール問題がきっかけとなり、2008年6月にペットフード安全法が成立し、2009年6月から施行されました。
それに伴い、ペットフードの輸入業者又は製造業者は、届出が義務付けられ、有害な物質などが混入したペットフードが流通するなどした場合には、製造業者、輸入業者又は販売業者に対し、国が廃棄、回収など必要な措置をとるよう命ずること、また問題が起きた場合などにペットフードの製造業者等から必要な報告の徴収又は立入検査等を行うことができるようになりました。
2010年12月からは、パッケージに
1.名称
2.原材料名
3.賞味期限
4.製造業者等の名称又は住所
5.原産国名
上記の表記が義務付けられるようになり、今まで法的な規制がなかったペットフードが一歩前進しました。
原材料には、添加物も踏まえた材料の表記が義務付けられているので、表記の意味を理解できるようになることが大切です。
原材料は、多く入っている順番に記載する義務があります。
犬に一番大切なのは良質なタンパク質。
原材料の一番最初にくるのは、トウモロコシなどの穀類よりも、ラム肉やチキンなどの動物性タンパク質が良いとされています。
また、チキンミールや鶏副産物など、聞き慣れない言葉があった場合は調べるようにしましょう。
添加物の名前までしっかりと明記しているメーカーもありますが、大まかに「保存料」とだけ書き、名前を曖昧にしている場合もありますので、気になった場合は問い合わせましょう。
使われている原料に関しても、オーガニックの餌を食べた家畜の肉を使っているに越したことはありませんが、それなりの値段はします。
究極に身体に良いフードは、栄養バランスを考えて作ったオーガニックの材料を使った手作り食だと思いますが、毎日作るには時間と手間が必要です。
ドッグフードにしろ、手作り食にしろそれぞれメリット、デメリットがあります。
また、個々により大切に思う点も違ってくるでしょう。
ちなみに私は、手作り食をあげたり、ドッグフードをあげたり、ドッグフードにトッピングを加えてあげたりとまちまちです。
同じドッグフードを食べさせることはなく、自分の中にある基準を満たしたフードを、ある期間ごとに変えてあげています。
愛犬の食いつき、うんち、毛艶の状態をみて再び購入する時もあれば、一度きりでやめることもあります。
おやつも同じです。
自分で作る時もあれば購入する時もありますが、購入する時の基準を設け、それを満たしていない物は購入しないようにしています。
同じフードを食べさせていても、知識がなく、なんとなく買って与えるのと、正しい知識を持ち、愛犬の為に選んで買うことは違います。
売れないものはメーカーも作りません。
消費者が正しい知識をもち、愛犬にあげたいフードをその物、自分の生活スタイル、優先とする事項、予算などのバランスを踏まえてしっかり選ぶことが大切だと私は思います。
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プロフィール
著/山形祝代
株式会社do しつけ部門DOG-ECO 代表
専門学校での『家庭犬トレーニング』の指導、動物病院でのしつけ教室・関西を中心に訪問によるしつけ・犬のイベント企画運営に携わる。
■取得資格
愛玩動物飼養管理士、COM ドッグライフカウンセラー、GOA JAPAN、DCNサブアシスタントコース卒業
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