ドッグカウンセラーのコラム ペットと一緒に暮らすために

その2 ハウストレーニングのコツ

ドッグカウンセラーのコラム

専門のドッグカウンセラー執筆!ペットと一緒に暮らすために必要なしつけの仕方や体調管理の知識、ペットに関する豆知識などをご紹介します。


ハウストレーニングのコツは、犬にとって大好きなお気に入りの場所になるようにすること。ハウスを購入する時は、まずは大きさを考えましょう。犬がふせた時に調度くらいの奥行きと、はいったあと、方向転換をして入り口の方向に頭をむけるので、方向転換ができるぐらいの幅と高さは必要になります。ハウス内は、快適な場所になるように、心地良い毛布やマットなどを敷いてあげましょう。入ることにとても抵抗のある犬は、まずは、屋根をとって、屋根なしのハウスにはいる練習をすると良いでしょう。

わんちゃんに何かを教える時は段階をおって少しずつレベルアップすることが大切です。ハウストレーニングの方法を段階をおってまとめてみました。

STEP1 ハウスの中はとても楽しい所だと印象をつけましょう

犬の大好きなおもちゃ・フードを犬に見せびらかせながら楽しそうにハウスの中にいれ、扉を閉じます。犬にハウスの中にはいりたいという気持ちを起こさせてから扉をあけ、犬をいれ、フードを追加してあげ、すぐにだします。フードの数、あげる間隔を少しずつ長くしていきます。

STEP2 扉をしめハウスの中にはいっていられる時間を徐々に長くしていきましょう

ハウスに犬が喜んではいり、扉をあけた状態で1分間とどまれるようになったら、扉をとじ、最初は、一瞬でだしてあげます。次は扉をとじて、3秒、5秒、15秒、30秒と扉を閉める時間を少しずつ長くしていきます。扉を閉めている時にごほうびを追加してあげるのをわすれずに。犬に閉じ込められたと思わせないように少しずつ時間を延ばすことがポイントです。

STEP3 飼い主が離れてもハウスで大人しく待てるようにしましょう

扉をとじ、5分間大人しくはいれるようになったら、飼い主が離れます。最初は3歩ぐらい離れてすぐにもどってきて、大人しく待てていたことにご褒美をあげます。少しずつ長い距離を離れられるようにしていきます。飼い主は必ず帰ってくると思わせることがポイントです。

STEP4 飼い主が見えなくなっても大人しく待てるようにしましょう

15分程飼い主が犬の見える範囲でウロウロしてもリラックスしてハウスにはいっていられるようになったら、犬の見えない場所に行き、すぐに戻り、大人しくしていたご褒美をあげ、何度か繰り返しだしてあげます。吠えたり、扉をひっかいたりしない時間で戻り少しずつ時間を延ばすことが大切ですが、もしも吠えたり暴れたりしている時は戻らず、大人しくなるのを見計らってもどり、だしてあげます。

STEP5 いつでもどこでもできるようにしましょう

家の中だけではなく、近所の公園やカフェなど様々な場所にハウスを持って行き、練習を行いましょう。ハウストレーニングができると愛犬との行動範囲が広がります。根気よく少しず段階をおって練習してみて下さい。

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プロフィール

著/山形祝代
株式会社do しつけ部門DOG-ECO 代表
専門学校での『家庭犬トレーニング』の指導、動物病院でのしつけ教室・関西を中心に訪問によるしつけ・犬のイベント企画運営に携わる。
■取得資格
愛玩動物飼養管理士、COM ドッグライフカウンセラー、GOA JAPAN、DCNサブアシスタントコース卒業

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