ドッグカウンセラーのコラム ペットと一緒に暮らすために
その21 外国での犬事情
専門のドッグカウンセラー執筆!ペットと一緒に暮らすために必要なしつけの仕方や体調管理の知識、ペットに関する豆知識などをご紹介します。
旅行で海外を訪れる度に、現地の犬に目を向けてきました。
国によって犬と人や社会との関わり方は様々。
同じ国でも訪れる場所により多少の違い、人により感じ方は様々だと思いますが、今回は、私の主観で書きたいと思います。
一番印象に残っているのは、モンゴルの平原で放牧民と一緒に暮らす犬。
番犬の役割を果たしている彼らは、自分達の領域に入ってきた者がいると激しく吠えながらその人に向かってきます。
私もうっかり領域に入ってしまったのですが、家族が確認し許可を出すと犬は吠えるのをやめ、私を優しく迎え入れてくれる人懐こい犬に変わりました。
私が訪れたのが都会ではなく田舎だったこともあるのだと思いますが、タイやインドでは、道の至る所でノーリードの犬達が寝転んで日向ぼっこをしていました。
皮膚病で肌がボロボロの犬が多かったように思います。
イギリスの湖水地方では、人と一緒にひつじを集めるお仕事をしているボーダーコリーに出会いました。
スイスの駅にあったホテルの案内掲示板には、犬と泊まれるかどうかの標記がありました。
オランダでは、ケージなどに入らず飼い主と一緒に電車に乗っている犬を、イタリアでは、公共のボートに同じくそのまま飼い主と一緒に乗り込む犬を見かけました。
フランスのレストランにはオープンテラスがたくさんあり、たくさんの犬連れの方が一緒に食事を楽しんでいました。
犬達は足元で伏せをし、食事が終わるのを大人しく待っていました。
美術館で見たヨーロッパの絵画には至る所に犬が描かれていました。
昔から人々の生活に密に関わり生活スタイルに自然と溶けこんできた印象を受けました。
ハワイのペットショップを何軒か訪れました。
私が訪れた中では日本のように常時犬を販売しているペットショップはありませんでした。
犬を手に入れるにはショップで週末などにブリーダーを集めて行われる販売会を利用するか、雑誌やネットなどを見てブリーダーに直接連絡をとるのが一般的なようです。
ニューヨークには、ドッグランつきの公園がたくさんありました。
アメリカでは州によっては動物の車内放置が犯罪になるそうです。
ペット事情は国により様々。
生活スタイルや歴史により関係性も変わってきますが、動物と人や社会との関係が今よりも良いものになればいいなと思います。
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プロフィール
著/山形祝代
株式会社do しつけ部門DOG-ECO 代表
専門学校での『家庭犬トレーニング』の指導、動物病院でのしつけ教室・関西を中心に訪問によるしつけ・犬のイベント企画運営に携わる。
■取得資格
愛玩動物飼養管理士、COM ドッグライフカウンセラー、GOA JAPAN、DCNサブアシスタントコース卒業
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