ドッグカウンセラーのコラム ペットと一緒に暮らすために
その4 ワンちゃんに遊び方を教える方法
専門のドッグカウンセラー執筆!ペットと一緒に暮らすために必要なしつけの仕方や体調管理の知識、ペットに関する豆知識などをご紹介します。
日中外出するのにコンクリートの上を歩くと、太陽で熱せられたコンクリートで肉球をやけどしてしまう恐れがあり、また熱中症の危険もあります。好きな時間にお散歩できないと、エネルギーが発散できずイライラして吠えてしまったり、ものを破壊してしまったりと、困った行動をしてしまうわんちゃんも多くなります。
前回のコラムでは、食べ物を詰めることができる知育玩具の活用を紹介しましたが、こちらではうまく遊べなかったわんちゃんに遊び方を教える方法・他のエネルギー発散方法について紹介します。
最初に遊ぶ時、知育玩具にいれる中身は、わんちゃんにとってどんな方法を使ってでも取り出したいと思える、モチベーションの上がる大好きなものを使うこと。ゴム製の知育玩具なら凍らせるとわんちゃん用アイスクリームになりますが、モチベーションが落ちる可能性があるので、最初は凍らせない方が良いでしょう。また、使い方を教えてあげる事が大切です。
最初は、食べ物をいれる穴より小さくて、転がしたらすぐにでて簡単に取り出せる大きさのものを中にいれます。使い方がわかれば1人で遊ぶ時にも活用できますが、最初は飼い主さんが一緒にいて、遊んでいる間、優しく声をかけてあげたりほめてあげたりして、知育玩具で遊ぶ=良いことがあるというイメージをつけます。また、わんちゃんが転がした時に横から食べ物をなげ、わんちゃんが転がして出したようにして、どのようにしたら食べ物がでるのかを教えてあげるのも良い方法です。一度どうやってでるかを学習したわんちゃんは、難しくなっても粘り強く食べ物を取り出すことに努力してくれるようになります。そうして、だんだんと食べ物を取り出すのが難しくなるように工夫してレベルアップしていきましょう。
知育玩具を部屋のどこかに隠しておいて、探させてから遊ばせると、更にエネルギー発散に効果的です。家族全員が部屋に散らばって、「おいで」と声をかけわんちゃんを呼びあう遊び(来たら必ずわんちゃんにとって嬉しいことをしてあげること)なら、人はさほど動かずにわんちゃんを走らせることができるし、呼ぶと駆け寄るようにする練習にもなって一石二鳥。
新しいトリックを教えるのも、わんちゃんは頭を使うのでとてもエネルギーを必要とします。 掃除は大変ですが、ご飯の時間に豆まきのように、ドッグフードを部屋一面にばらまいて食べさせることもたまには楽しい遊びになります。ばらまく時に「探して!」などの号令をかけてから行うようにすると、拾い食いの習慣がつくのでは?という心配もなくなります。お散歩場所もいつもの公園だけでなく、わんちゃん友達を作ってお友達のお家に遊びに行ったり、室内ドッグランを活用したり、犬と一緒に出かけることのできるペットショップに行くのも良いでしょう。最近ではカートにのせて店内を一緒にまわれるホームセンターもふえてきました。わんちゃんのエネルギーを上手に発散してあげて下さいね。
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プロフィール
著/山形祝代
株式会社do しつけ部門DOG-ECO 代表
専門学校での『家庭犬トレーニング』の指導、動物病院でのしつけ教室・関西を中心に訪問によるしつけ・犬のイベント企画運営に携わる。
■取得資格
愛玩動物飼養管理士、COM ドッグライフカウンセラー、GOA JAPAN、DCNサブアシスタントコース卒業
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