愛犬の「困った!」を解決 家庭犬のしつけ術

その10 トリセツシリーズ『ダックス』

愛犬の「困った!」を解決 家庭犬のしつけ術

最高のパートナーである愛犬との間で起こりうる様々な問題の解決法を、関西各地でしつけ教室を行っているドッグトレーナーの飯川さんが丁寧に解説。


不定期に1犬種ずつ、性格や特徴をご紹介していきたいと思います。
これからの愛犬との生活が、より楽しくなるヒントとなりますように♪
初回は、看板娘であるコンちゃんと同じダックスさんについてご紹介します☆

日本で常に3本の指に入っている人気犬種。
なが~い胴に短い足で、一生懸命歩く姿がとっても愛らしい犬種です。
その身体の構造上、ジャンプや2足歩行など腰に負担がかかる行為はヘルニアの原因となるので控えたほうが良いと言う事で有名です。犬種的な性格は・・・

①あまえんぼで、飼い主さんとベッタリ過ごすことが大好き。
②おしゃべり大好き。
③食いしん坊で、とっても鼻の優れた名探偵。

以上の3点が、代表的な特徴かと思います。
そんなダックスさんには、どのようなレッスンが必要なのでしょうか?

①の性格はとっても可愛らしいのですが、その反面一人ぼっちでお留守番したり眠ることが苦手な子がとても多いです。そういうところが魅力的でもありますが、飼い主さんが体調を崩してしまったり、数日間離れなければいけない状況になると大変です。
ひとりぼっちでも安心して過ごせるように、ハウストレーニングをしておきましょう。元々アナグマの狩猟などを手伝っていたので、狭い隙間に入る方が落ち着ける子も多いと思います。

②の特徴は、ちょっぴり厄介です。
先ほども書いたアナグマ猟により、穴の中から飼い主さんに吠えて居場所を教えていたため吠えやすく・声が大きめになるように作られました。飼い主さんに向かって要求で吠えてアピールすることには、無視をする事が鉄則です。少しでも反応をすると、どんどんエスカレートしてしまいます。
また、吠えると同時に飛びつく子が多く、先に書いたとおりダックスにとって好ましくない行為です。
しつこくアピールしてくる場合は、飼い主さんがその部屋からいなくなることも必要です。
そして他犬に吠えてしまう場合は、元の性格が怖がりさんで吠えてしまうことが多いので、吠えてしまう前に名前を呼ぶなどをして気を逸らせ、吠えてしまう対象から視線を外してオヤツなどをあげることから練習してみましょう。

③の特徴で気をつけないといけないのが、拾い食いとお家の中でのゴミ箱&カバン探索。
まず、ゴミ箱やカバンを探索するに関しては飼い主さんのしっかりとした管理が必要です。うっかりわんちゃんの手の届く所に置いていて、万が一チョコレートなどを食べてしまったりしないよう注意してあげてください。
お散歩中の拾い食いは、なるべく飼い主さんの顔を見て歩くようにお勉強しておくと良いでしょう。
オヤツが好きな子であれば、歩いている途中に自然と目があったり、名前を呼んで振り向いた時にオヤツをあげるようにすると飼い主さんの方を意識する習慣がつきやすいです。

今回ご紹介したのはほんの一部ですが、これからのダックスさんとの生活がより楽しいものになりますように。

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プロフィール

著/飯川綾乃
トレーナー
専門学校での『家庭犬トレーニング』の指導、動物病院でのしつけ教室・関西を中心に訪問によるしつけ・犬のイベント企画運営に携わる。
■取得資格
愛玩動物飼養管理士、COM グルーミング検定、アニマルコーディネーター、JAHA看護士検定

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