愛犬の「困った!」を解決 家庭犬のしつけ術

その5 愛犬とドッグイベントに楽しく参加するために

愛犬の「困った!」を解決 家庭犬のしつけ術

最高のパートナーである愛犬との間で起こりうる様々な問題の解決法を、関西各地でしつけ教室を行っているドッグトレーナーの飯川さんが丁寧に解説。


愛犬とイベントに参加する。
それは、非日常的な出来事で犬にとっても飼い主さんにとっても刺激的なことです。

ですが、はじめて犬を飼った方や、愛犬が怖がりでなかなか他犬と交流をさせる事が出来ない方などは、初めてドッグイベントに参加する時はとても不安で勇気がいるかもしれません。
他犬や他人に吠えてしまう犬であれば尚更、遠慮をしてしまいどんどんそのような機会から遠ざかってしまうことでしょう。

そんな時におさえておきたい、参加するうえでの5つのポイントを、今回はご紹介します。

屋外のイベントから参加してみよう。

室内で開催されるイベントは他犬との距離も近く、逃げ場も少ない場合は愛犬への負担はとっても大きくなります。
他犬に吠えやすい犬の場合は、まずは他犬と十分な距離を保てる屋外でのイベントをオススメします。

しっかりエネルギー発散をしてから参加しよう。

元気いっぱいな状態で他犬が多く集まる場所に参加すると、犬はとっても興奮してしまい飼い主さんを強く引っ張ったり、飛びついたり、吠えてしまったり困った行動が出やすくなってしまいます。
会場に入る前までに十分にお散歩をして、ちょっぴり疲れさせてから参加すると落ちついて過ごしやすくなります。

愛犬の緊張度をチェックしながら参加しよう。

犬は過度の緊張をすると、食べ物を食べる事が出来なくなる場合があります。
長時間会場にいるとそうなるのか。他犬と会うとそうなるのか。まったくそんな状態にならずに1日過ごせるのか。
それをひとつの目安として、まずは食べ物を食べられる環境から慣れさせてあげてください。

愛犬を褒めるチャンスをたくさん作るように意識して参加しよう。

愛犬が困った行動をしたから、叱った。ゲーム大会に参加したが、出来なくてがっかりした。そんな経験ばかりでは、愛犬はなかなか楽しめません。そして、どんどん自信をなくしてしまいます。
困った行動を起こす前に褒める機会をみつける。出来ないながらも頑張った点をみつけてあげる。まずは、しっかり褒めて過ごせるようにしましょう。

飼い主さんもしっかり楽しんで参加しよう。

犬は主人の感情を敏感に感じ取る生き物です。飼い主さんが楽しい気持ちになると、愛犬もその環境を楽しいと感じることでしょう。イベントをめいっぱい楽しんで愛犬に気持ちを伝えてあげて下さい。

誰にでもはじめの一歩はあるものです。しっかりとポイントをおさえてたくさんのイベントに参加して、愛犬と笑顔いっぱいな想い出を増やしてみてはいかがでしょう。

「こんな事が出来たんだ」「こういう事は苦手なんだ」と愛犬の新たな一面も発見することが出来て、きっと絆も深まるはずです。

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プロフィール

著/飯川綾乃
トレーナー
専門学校での『家庭犬トレーニング』の指導、動物病院でのしつけ教室・関西を中心に訪問によるしつけ・犬のイベント企画運営に携わる。
■取得資格
愛玩動物飼養管理士、COM グルーミング検定、アニマルコーディネーター、JAHA看護士検定

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