愛犬の「困った!」を解決 家庭犬のしつけ術
その11 トリセツシリーズ『コーギー』
最高のパートナーである愛犬との間で起こりうる様々な問題の解決法を、関西各地でしつけ教室を行っているドッグトレーナーの飯川さんが丁寧に解説。
ピンと立った大きな耳に、短い足。ぷりぷりのお尻が可愛い、コーギー。
コーギーちゃんと暮らす上で押えておくべきポイントを、よく相談を受ける内容を基に3つご紹介します。
①動く足には、ついつい血が騒いじゃう!
牧畜犬として活躍していた頃、群から外れた牛や羊の踵を咬んで軌道修正させるように育てられていたため、人間の足も追いかけてガブッと噛んでしまう事も。
仔犬の頃はじゃれ方も可愛らしく、ついつい許してしまいがちなのですが、そのままで放っておくと成犬になった時に大惨事となりかねません。
足が気になって、動くたびに噛みつく遊びを覚えてしまう前に、足を気にしないようにおもちゃなどを使って遊ぶ習慣をつけてあげましょう。
遊びの途中で、オスワリやフセなど簡単な指示をきかせるようにすると、さらに飼い主さんへの集中力は上がり、足は気にせずに過ごしやすくなってくれます。
②とってもあまえんぼ
ベタ~っと寄り添って来て、じーっと見つめ・・・とっても甘え上手な犬種です。お散歩の時間が短かったり、かまってもらえない時間が増えると、「飼い主さんを振り向かせたい!もっとかまってほしい!」「どうすれば応えてくれるだろう?」と考え、その結果ワン!ワン!と吠えて要求してしまう子がいます。
吠えた後に「うるさい!静かに!」と飼い主さんが声をかける事で”叱られている”と認識をしていない子は「やったー!反応してくれたぞ!」と喜び、また同じ事を繰り返す。と言う悪循環が生まれてしまう事も。
要求してきそうな気配があれば先まわりして応対し、ワンコからの吠えての要求は一切反応しないように心掛けて接してあげてくださいね。
③動く事がだいすき
①でも書いたように、本来牧畜犬としてお仕事をしていたので、しっかりエネルギー発散をさせないといけません。
お散歩を最低でも45分くらい行く。広場を走る。おもちゃで遊ぶ。
それだけでなく、頭をしっかり使わせる事での発散も必要です。飼い主さんと一緒に、何かを学ぶ事が大好きです。
フリスビーやアジリティー、ダンスなど。いろんな事に一緒にチャレンジして、たくさん楽しみを増やして頭の運動もさせてあげましょう。
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プロフィール
著/飯川綾乃
トレーナー
専門学校での『家庭犬トレーニング』の指導、動物病院でのしつけ教室・関西を中心に訪問によるしつけ・犬のイベント企画運営に携わる。
■取得資格
愛玩動物飼養管理士、COM グルーミング検定、アニマルコーディネーター、JAHA看護士検定
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