愛犬の「困った!」を解決 家庭犬のしつけ術

その1 犬との遊びと誤飲の注意について

愛犬の「困った!」を解決 家庭犬のしつけ術

最高のパートナーである愛犬との間で起こりうる様々な問題の解決法を、関西各地でしつけ教室を行っているドッグトレーナーの飯川さんが丁寧に解説。


少しずつ涼しくなり、愛犬を連れておでかけしやすい季節となってきました。ドッグランや広場で、おもいっきり遊べる機会もどんどん増えてくることでしょう。

そこで犬用のおもちゃを使って、楽しそうに遊んでいる姿をよく目にします。ほとんどの犬は飼い主さんと一緒に遊ぶことが大好きなので、おもちゃを夢中になって追いかけてとっても楽しそうです。ですが、中にはひとりぼっちでおもちゃを噛んだり振り回したりして遊んでいて、飼い主さんはお喋りに夢中・・・と言う光景も稀に見かけます。

ひとり遊びが好きな犬なのでしょうか?そんな犬を見かけた時に、時々ヒヤッとする状況を目にする事があります。
それは、遊んでいるおもちゃの種類や遊び方で本来飲み込んではいけないものを飲み込んでしまう『誤飲』をしそうな状況だった時です。

例えば、噛んで遊んでいるおもちゃの大きさが、その犬の口の中にすっぽり入ってしまうくらい小さなもので遊んでいた時。犬は物を咥えている時に大きな音が鳴るなどびっくりする事があると、息を吸うと同時に口の中の物を咄嗟に飲み込んでしまう事があります。他犬や人に取られたくない宝物なども、隠す手段として飲み込んでしまう事もあります。かなり小さなものであれば、排便時に体外へ排出される事があります。しかし、物の大きさによっては飲み込んでしまった際に気管に詰まり、呼吸が出来なくなってしまったとなると大変です。1分1秒でも早く、病院へ連れて行ってあげて下さい。

他には、おもちゃを粉々にちぎったり、ぬいぐるみの中綿を出して遊ぶ事が好きな犬を見かけた時にもヒヤヒヤします。その破片をいくつか食べてしまい、腸を詰まらせてしまったと言うトラブルもよく耳にするからです。
誤飲をしてしまい、体調に異常が出てからでは手遅れになってしまう事もあります。

愛犬へ与えるおもちゃは、おやつを入れて遊ばせるおもちゃまたは噛む専用で作られたおもちゃ以外は与えっぱなしにしておかないよう注意してあげてください。
それ以外のおもちゃは、目を離している間はおもちゃ箱などに片付けておき、一緒に遊べる時に出して使うようにしましょう。
愛犬がいつまでも健康に楽しく過ごせるように、用途に合わせて適切なおもちゃを選び、しっかり管理をしてあげてくださいね。

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プロフィール

著/飯川綾乃
トレーナー
専門学校での『家庭犬トレーニング』の指導、動物病院でのしつけ教室・関西を中心に訪問によるしつけ・犬のイベント企画運営に携わる。
■取得資格
愛玩動物飼養管理士、COM グルーミング検定、アニマルコーディネーター、JAHA看護士検定

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