愛犬の「困った!」を解決 家庭犬のしつけ術
その4 愛犬とのおでかけマナー:6つのしつけ
最高のパートナーである愛犬との間で起こりうる様々な問題の解決法を、関西各地でしつけ教室を行っているドッグトレーナーの飯川さんが丁寧に解説。
愛犬とのお出かけは、飼い主さんにとっても愛犬にとっても楽しいものです。
ですが愛犬をしっかりしつけておかないと、せっかくのお出かけが台無しとなってしまう事も・・・。
今回は、愛犬とのお出かけに備えてやっておくべきしつけの内容とそれぞれのワンポイントをご紹介します。
- 1. オスワリとフセ
- 犬が興奮した時に、その行動を落ち着かせやすくなります。
どんな状況でも出来るようにしましょう。他犬を見て吠えてしまう犬は、他犬を見た後吠える前に名前を呼んで視線を他犬から外させておすわりさせて落ち着かせる練習をしておくと良いでしょう。 - 2. 待て
- 公園やドッグランに興奮した状態で入ると、ハイテンションのまま他の犬に会う事でトラブルとなってしまう事も。飼い主さんが中の安全確認をする間待たせたり、信号待ちなどで車道に出てしまわないように、短い秒数待たせて褒める練習をしておきましょう。
- 3. おいで
- ドッグランで放した後に捕まえられなかったり、思わずリードが離れてしまった時、落ち着いて対応できるように普段から呼んで愛犬が来たら首輪を触って褒めるように練習しましょう。
- 4. ついて
- リードを引っ張らずに、飼い主さんの隣を歩く練習です。リードは短めに持ち、リードを弛めて歩けている時に褒めます。リードを引っ張らずに歩くと、良い事が起こるよと言う事を教えておきましょう。
- 5. マット
- ドッグカフェや動物病院の待合時間で、お行儀よく過ごしてもらうための練習です。愛犬の体格に合った敷物を用意し、その上でフセをさせて継続出来ている時に褒めましょう。この敷物の上でフセていると良い事が起こると教えておきます。
- 6. ハウス
- 公共交通機関だけでなく、車移動の際の愛犬の安全確保でも重要な練習です。愛犬の体格に合ったハウスの中でご褒美をあげて、普段から「中に入ると良い事が起こる」と言う事を教えておきましょう。最初は扉は閉めずに中に留まれるように練習し、少しずつ扉を閉める秒数を延ばしていきます。お家の中で練習出来たら、お外でも出来るようにいろんな環境で練習しましょう。
以上6個を身につけたら、おでかけ上手わんこ!
少しずつ頑張って、練習してみてくださいね。
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プロフィール
著/飯川綾乃
トレーナー
専門学校での『家庭犬トレーニング』の指導、動物病院でのしつけ教室・関西を中心に訪問によるしつけ・犬のイベント企画運営に携わる。
■取得資格
愛玩動物飼養管理士、COM グルーミング検定、アニマルコーディネーター、JAHA看護士検定
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