虹の橋

 

虹の橋

ペットの寿命は人間に比べれば圧倒的に短く、そのほとんどは飼い主さんより早く旅立ちます。
いぬやねこと一緒に暮らしている方には、「虹の橋」の詩をご存知の方も多いと思います。
動物・ペットを愛する多くの人々の共感を呼び、人から人へと語られる作者不詳の小さな詩。
動物と接するすべての人、大切なペットを亡くした人へ小さな希望と元気をくれる物語として、インターネットを通じて世界中に広がり、現在も多くの言語によって語り継がれています。
『虹の橋』『虹の橋にて』『雨降り地区』の3部からなる物語です。

いつか訪れる…愛するペットが神様に与えられた天命を全うしたときに、

さみしさはあっても、辛くはないよ。
さみしさはあっても、悔いはないよ。

「ありがとう、またね。」

って、そう言える時間をすごそう。

虹の橋

天国の少し手前にあるといわれる虹の橋。
この世を去った動物たちは、この虹の橋のたもとに行きます。
そこは食べ物と水に恵まれ、そして暖かく、
すべての動物が健康と若さと元気を取り戻し、仲間と楽しく遊びまわっています。

でもたった一つだけ淋しいこと、気がかりなことがありました。
それは、残してきた大好きな飼い主のことです。

そんなある日、一匹の動物の目に、草原に向かってくる人影が映ります。
懐かしいその姿を認めるなり、その子は喜びにうち震え、
仲間から離れて全力で駆けていきその人に飛びついて顔中にキスをします。

死んでしまった飼い主=あなたは、こうして大切な我が子と再会し、
一緒に虹の橋を渡るのです。

虹の橋にて

けれど、動物たちの中には様子の違う子もいます。
打ちひしがれて、飢えて苦しみ、誰からも愛されることのなかった子たちです。
仲間たちが1匹また1匹と特別な誰かと再会し、橋を渡っていくのを、ただうらやましげに眺めているのです。
この子たちには、特別な誰かは現れません。
地上にいる間、そんな人はいなかったからです。

でもある日、彼らが遊んでいる時、橋へと続く道の傍らに、誰かが立っていることに気づきます。
その人は、そこで繰り広げられる再会を、うらやましげに眺めているのです。
彼は生きている間、動物と暮らしたことがありませんでした。
そして彼は、打ちひしがれ、飢えて苦しみ、誰からも愛されなかったのです。

ただ佇む彼に、愛されたことのない動物が近づいていきます。
どうして彼はひとりなのか不思議に思ったのです。

そうして、愛されたことのない者同士が出会うと、そこに奇跡が起こります。
そう、彼らは一緒になるべくして生まれたのでした。
地上では巡りあうことができなかった、特別な誰かと、その愛する友として。

ついにこの「虹の橋」のたもとで、ふたつの魂は出会い、苦痛も悲しみも消えて一緒になるのです。

彼らは共に「虹の橋」を渡ってゆき、もう二度と別れることはないのです。

雨降り地区

こんな風に幸せと愛の奇跡が満ち溢れている虹の橋の入り口には、「雨降り地区」と呼ばれている場所があります。
そこではいつも冷たい雨が降っていて動物達は寒さに震え、悲しみに暮れています。
ここに降る雨は、残して来てしまった誰かさん、特別な誰かさんの流す涙なのです。

大抵の子は半年もせずとも暖かい日差しの中に駆け出し、仲間と戯れて遊び、楽しく暮らす事ができます。
ほんの少しの寂しさと、物足りなさを感じながらも。
でも、1年経っても1年経ってもずっと、雨降り地区から、出て行かない子達もいるのです。

地上に残して来てしまった特別な誰かさんが悲しむ様子を見ていると、とてもみんなと楽しく遊ぶ気にはなれないのです。
地上に残して来た誰かさんと同じように辛い想いをして、同じ悲しみに凍えているのです。

死は、何もかもを奪い去っていくものではありません。
共に過ごし、同じ楽しみを分かち合い愛し合った記憶は、あなたの心の中に永遠に生き続けるのです。
地上にいる特別な誰かさん達の、幸せと愛に満ちた想い出こそが、「虹の橋」を創りあげているのです。

ですからどうか、別れの悲しみにだけ囚われないでください。
彼らはあなたを幸せにしようと、神様からつかわされたのです。
そして、何よりも大事な事を伝えにやって来たのです。

命の儚さと愛しさ、そして束の間の温もりに感じる、慈悲の心の尊さを。

その短い生涯の全てで、教えてくれるのです。
癒える事のない悲しみだけを、与えに来るのではありません。

思い出してください。
動物達が授けてくれた、形にも言葉にもできない様々な宝物を。

それでも悲しくなったら、目を閉じてみてください。
「虹の橋」にいる、彼らの姿が見えるはずです。

この動画は詩の制作者様や付随する各活動に携わるすべての方に敬意を表した上で動物を愛する仲間とスポンサーによって制作されました。

INORI×虹の橋

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