ドッグトレーナーの世界一周わんっ!ワールド!!

Vol.24 スリランカ 西洋医学と東洋医学から愛犬の健康を考える

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299naviコラム「ペットと一緒に暮らすために」の著者 山形祝代さんがご結婚され、現在ご夫婦で世界を旅しています。
そこで出会った世界の犬たち。実際に目で見たり体験したことを、日本で約15年間、ドッグインストラクターとして仕事をしてきた経験も踏まえ、リアルな世界の犬のことを伝えてくれるコラムです。


2017年6月から約20日間スリランカを旅しました。アフリカ大陸の次に訪れたからか、とても平和で安心して旅が出来る国でした。スリランカは仏教徒が多い国なので、至る所に寺院があり、仏様が祭られていました。

信仰心が強く真面目な人が多いと聞いていたのですが、バス内部のフロントガラスの上には電飾で装飾された仏像が飾られ、音楽に合わせてチカチカと輝いていました。日本で同じことをしたら叱られそうですが、これがスリランカ流の敬意を表す方法なのかも知れません。

そんなスリランカで有名な物の1つが、アーユルベーダ(医学の1つ)です。

アーユルベーダは元々、南インドで産まれました。それがスリランカにも伝わり、スリランカでは国をあげて推奨しているので、現在では本場インドよりも発展していると言われています。
私達は、当初スリランカでアーユルベーダを体験するつもりでしたが、機会に恵まれませんでした。しかし、南インドに行った時にアーユルベーダの医師から直接レクチャーしてもらえる機会に恵まれました。

愛犬と出来るだけ長く一緒にいたいと考える人は多いと思います。愛犬に何かあった時にどのような治療を行えば良いのか迷う場面もあると思います。
そこで今回は愛犬が健康に生活する為には?について少しだけ触れたいと思います。

医学には、西洋医学と東洋医学があります。その違いは何なのでしょうか?現在、日本にいる獣医さんのほとんどが、西洋医学の考えに基づいて治療を行っています。
西洋医学は悪い所があれば直接そこに働きかけます。例えば、ガンになったらそこを直接切り取ったり、熱がでたら解熱剤を飲み熱を下げるなど、今起きている問題箇所に注目し、そこに直接働きかける行為です。即効性はありますが、その分、副作用など他の問題がでてくる可能性があります。

一方、アーユルベーダを含む東洋医学では、悪いところが現れるのは、身体全体のバランスが崩れているからと言う考えに基づき、悪い場所を集中的に治療すると言うより、身体全体のバランスを整え、自己治癒力を高めることに重点を置き治療を行います。例えば、毎日の食べ物や習慣を整え、身体の持つ自然治癒力を高めます。それを助ける為にマッサージやハーブの処方を行います。

即効性はなく効果が現れるのに時間がかかりますが、その分、根本的な解決に繋がりやすいのです。日本にも、東洋医学の考えを取り入れた獣医さんが、少ないながら存在します。

西洋医学、東洋医学、どちらが良い、悪いはありません。

南インドには、アーユルヴェーダの考えに基づいた病院がたくさんあります。
スリランカの電車で出会った、南インドに住むインド人に、病気になった時に、西洋医学の考えに基づいた病院に行くのか、アーユルヴェーダの考えに基づいた病院に行くのか尋ねたところ、その時によると答えが返ってきました。
アーユルヴェーダは副作用がないけれど、効果が現れるのが遅いから、即効性を求める時は西洋医学だし、本当にその時々により変わるとのことでした。
日々の生活にアーユルヴェーダの考えを取り入れることで病気にならないように予防することは出来るとも話してくれました。

私も同じ意見です。それぞれの治療のメリット、デメリットを把握した上で、一つの治療方法にこだわり過ぎず、その時々により治療を行うことが大切です。
また、病気になってから治すよりも、ならない為に日々予防することが一番大切だと思います。

妹の子供はアトピーがひどく、当初は東洋医学に基づいた病院で漢方を処方してもらいましたが、一向に良くならず、西洋医学に基づいた病院で処方してもらった薬を使うとすぐに良くなり、その後の副作用もなく落ち着きました。
知り合いは、足を痛め西洋医学の病院で手術が必要で手術後、元通りに動くか保証がないと言われていましたが、東洋医学の病院で手術することなく完治し、元通りに動くようになりました。

どちらかの治療法にだけこだわるのではなく、その時々により柔軟に対応することが大切だと思います。そしてその判断を行う為には、自分なりに勉強しておく必要があります。
何かあった時は1つの病院にこだわらず、納得がいかない場合にはセカンドオピニオンに行くことも必要です。

また予防医学としてWHOが推奨している、東洋医学の考えには、毎日を健康に過ごす為のヒントがたくさんあります。体調を崩すのは、身体全体のバランスの崩れと考えるので、東洋医学にとって、日々の食事、ストレスの緩和、正しい運動で血行を良くし、排泄を促したり、身体のゆがみを整えることは大切な項目です。

・犬に必要な栄養とは?
・それを踏まえた日々の食事とは?
・日々のストレスを軽減する為には?
・犬がどういう時にストレスを感じ、どんなサインを出すのか?
・犬のストレスの発散方法とは?
・愛犬に必要な日々の運動とは?
・健康に生活する為の刺激とは?
・それらを補助する為のマッサージやアロマ、遊び、ストレッチ、針やお灸とは?

ここでは、これらの項目について詳しく説明はしませんが、これらを知っておくだけでも、随分違います。

それらを学べるホリスティックケアアドバイザーと言う民間の資格もあります。
ホリスティックとは全体的にという意味を持ち、犬の健康を維持する為に様々な方向からアプローチする方法を学びます。西洋医学、東洋医学にとらわれたものではなく、必要あれば両方使います。興味のある方は勉強されても面白いのではないかと思います。

愛犬が健康に生活する為にこれらのことについて、学んでみてはいかがでしょうか。

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プロフィール

磯崎 祝代
専門学校にて、犬の学習理論やトレーニングについて学んだ後、アシスタントを経て独立し、DOGECO(株式会社do)を設立。動物病院でのしつけ方教室の開催、訪問によるトレーニング、シッター、犬と楽しめるイベント企画運営、犬の幼稚園の運営、専門学校や高校生にむけた授業、コラムの執筆などの業務を行う。
13年運営してきたDOGECOを解散し現在は主人と一緒に世界を旅行中。今まで経験を踏まえ私の目で見た世界の犬のことをお伝えできたらと思います。

Blog→旅やねん(http://ason-de-kurasu.com/)
Facebook→旅やねん(https://www.facebook.com/asondekurasu/)
instagram→japanese_dog_hana

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