ドッグトレーナーの世界一周わんっ!ワールド!!

Vol.01 はじめに。

ドッグトレーナーの世界一周わんっ!ワールド!!

299naviコラム「ペットと一緒に暮らすために」の著者 山形祝代さんがご結婚され、現在ご夫婦で世界を旅しています。
そこで出会った世界の犬たち。実際に目で見たり体験したことを、日本で約15年間、ドッグインストラクターとして仕事をしてきた経験も踏まえ、リアルな世界の犬のことを伝えてくれるコラムです。


私は現在、夫婦で世界を旅しています。
旅行中、訪れた国々で、たくさんの犬達に出会いました。
訪れた国は、アジア、オセアニア、北米、中米、南米、ヨーロッパの、現時点では53カ国。
日本で約15年間、ドッグインストラクターとして仕事をしてきた経験も踏まえ、私の目で見た世界の犬のことをお伝えできたらと思います。

いろんな国を周っていると国によって犬の特徴が違うことに気が付きます。旅をしている中で私が出会う犬の多くは野良犬です。先進国以外のほとんどの国では野良犬が街中をウロウロしているのが当たり前でした。

海に囲まれた日本では考えられませんが、陸続きの国境では大抵、野良犬が寝ていたり、自由に国境を行き来しています。
そんな犬達がいても誰も気にする様子はありません。
国境に野良犬がいるかどうか、または、街中に野良犬がいるかどうかで、その国の経済や環境が一定の水準を満たしているかどうかがわかるような気がします。オーストラリアやニュージーランド、カナダ、アメリカ、北欧では、野良犬を見かける機会はまったくありませんでしたが、中米、南米、アジアや、ヨーロッパでもGDPが低い地域ではよく見かけました。

また、野良犬の外観や性格、人に対する反応も国によって違いがあるように感じました。

旅にでる前に3ヶ月間、留学する為に過ごしたフィリピンのセブ島にも、野良犬がたくさんいました。タイやインドもそうですが、湿気の多い暑い国に住む犬達の皮膚の状態は悪く、ほとんどの野良犬が皮膚病を患っていて、見ていて痛々しかったです。

他にも、フィリピンの路上には多数の野良犬がいて、管理はまったくされておらず、どんな病気を持っているかわからないので危険です。なので、人に近づいた野良犬は蹴られたり石を投げられたりして怒られていました。そのせいか、フィリピンの野良犬はいつもビクビクした様子で、人に対して自分から近づいて来ることはなく、距離をおいて生活していました。

逆にタイの人が犬に対して怒っている姿は一度も見たことはありませんでした。そのせいかタイの野良犬は群れを作り、自分たちの縄張りに入ると容赦なく吠え追いかけてきます。カンチャナブリでレンタサイクルをした時に、どうしてもそんな道を通らなければならず、とても怖い思いをしました。他の旅人からも、タイで野良犬に追いかけられたという話はよくききます。

一方、南米やヨーロッパの野良犬は、アジアの野良犬よりも人懐っこく、特に南米は南下すればする程、人懐っこさが増すような気がしました。
ヨーロッパでは、昔の絵画にもよく犬がでてきます。大昔から犬との関わり方がアジアとは違ったようです。その過程で犬の人に対する態度も違っていったのでしょうか?

その地域独自の犬種も存在し、日本ではなかなか見ることのできない犬種に出会うこともできました。

また、野良犬だけではなく人と共にお仕事をしている犬達にもたくさん出会いました。

イギリスの湖水地方では、羊飼いと一緒に車で出動し、羊を集めているボーダーコリーに。
エクアドルのバスの検問では、荷物の匂いをかいで麻薬を見つけだすシェパードに。
ガラパゴス諸島では、警察官が連れたラブラドールに。
モンゴルの草原では、家を外敵から守る犬に。
カナダのイエローナイフでは、ソリを引く犬達に。
地域により犬の飼い方も様々です。

ルーマニアでは、一軒家の庭で犬を飼っていることが多く、そのほとんどが番犬として飼われていました。日本の、特に家が密集している都会では、人が通っても吠えないようにトレーニングして欲しいという依頼がほとんどでしたが、ルーマニアでは吠えないと困るようです。

ドイツでお世話になったホストの妹は、犬に保険をかけ、しつけ教室に連れて行き、高価なご飯をあげて、まるで自分の子供のように犬を育てているそうです。
さすが動物の福祉が進んでいるドイツ。国民全体がこのような意識を持っているのかなと思いきや、私を受け入れてくれたホストは、「私には犬を子供のように思っている妹が信じられない。やり過ぎだ」と話していました。
ドイツでも全員が全員、犬に医療保険をかけること、教育を受けさせることを当たり前と思ってはいないようでした。

このように、実際に行って感じたこと、現地の人に聞いたことなどエピソード踏まえて書いていけたらなと思います。
そして、この記事が犬のことを知るきっかけになれば嬉しいです。

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プロフィール

磯崎 祝代
専門学校にて、犬の学習理論やトレーニングについて学んだ後、アシスタントを経て独立し、DOGECO(株式会社do)を設立。動物病院でのしつけ方教室の開催、訪問によるトレーニング、シッター、犬と楽しめるイベント企画運営、犬の幼稚園の運営、専門学校や高校生にむけた授業、コラムの執筆などの業務を行う。
13年運営してきたDOGECOを解散し現在は主人と一緒に世界を旅行中。今まで経験を踏まえ私の目で見た世界の犬のことをお伝えできたらと思います。

Blog→旅やねん(http://ason-de-kurasu.com/)
Facebook→旅やねん(https://www.facebook.com/asondekurasu/)
instagram→japanese_dog_hana

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