PET×OUTDOOR

Vol.09 対策必須!~お出かけ前におさらいしたいノミやマダニのこと~

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BBQにキャンプ、ハイキングや水遊び…。近年、愛犬とアウトドアを楽しむ方も増えてきましたね。
普段のお散歩や街遊び以上に、自然の中はいぬにとっては嬉しい刺激がたくさん!いぬがいぬらしく思いっきり走っている姿を見ると、こっちも自然と笑顔になっちゃいますよね♪
でも、世の中には犬が苦手な人もいることを忘れずに!アウトドアでのルールを守って、自分のいぬをきちんとお世話できる範囲で愉しむのもマナーです。
連れて行った先での注意点や、オススメのアウトドアグッズやスポットを交えながら紹介させていただきます。


前回の記事では世間を騒がせている「ヒアリ」についてご紹介しました。
Vol.08 日本上陸で猛威をふるうヒアリ、気になるペットへの影響は?

動物病院に勤めている知人によると、2017年7月現在では国内ではまだペットがヒアリに刺された例が出ておらず、海外の文献が頼りのようです。このまま被害が出ないことを願うばかりですね。

しかし、お出かけ先には他にもたくさんの虫が潜んでいます。
代表的なのが「ノミ」や「マダニ」ですよね。今回は虫の活動が活発になるこれからに向けておさらいしておきたい情報を集めてみました。

ノミやマダニの生態を知ろう

ノミの成虫は外だけでなく生活の場にも存在し、通りかかる生き物の振動や体温、吐く息に含まれる二酸化炭素を感知して、ジャンプして飛びつきます。
一旦寄生すると体表で10日~60日も血を吸い続け、一度に40~50個という卵を産みます。卵は体表から落下し、畳やカーペットの奥に入り込んで成虫へと進化し、吸血相手を探します。
ご存知の通り、ノミは猫や犬だけでなく人間も吸血します。ノミに咬まれると、とてもしつこく激しい痒みに襲われますよね。ついかきむしってしまって跡が残りますし、本当に厄介な存在です。

マダニは山や公園、河川敷などの草むらに生息しています。河川敷で野良犬を見かけた時に人懐っこかったので寄ってみると、顔の周りに小さな黒いイボのようなものがくっついていて、よく見るとマダニだったことがあります。
ダニの種類は数えきれないほどありますが、目に見えてペットの皮膚につくものは、主に「マダニ」と呼ばれる種類のものです。
卵から孵化すると血を吸うためにすぐに動き出し、ノミ同様に動物が出す熱や振動、吐く息の二酸化炭素などを感知して、鋭い爪で足の毛などにしがみつきます。
お腹いっぱい血を吸うと、その体重は吸う前の200倍にもなります。そうなると地面に落ち、脱皮や吸血を繰り返し成ダニになると3,000個から4,000個もの卵を産み、その幼ダニがまた吸血を始めるというわけです。

寄生されたらどうなる?

ノミやマダニはただペットの血を吸うだけではなく、アレルギーの元になるものや細菌、ウイルスなどの病原体を媒介する事もあります。
中には人にも感染するものもあり、軽視はできません。

例えばノミアレルギー性皮膚炎はノミが一匹しか寄生していなくても発症することがあり、血が出るほどかきむしって化膿してしまうケースもあります。また「瓜実条虫」という条虫の卵を食べたノミの幼虫をペットが飲み込むと、消化管の中で50㎝にまで成長し、下痢や嘔吐、やせ細るなどの症状が出て、その場合は糞の中に米粒状にちぎれた条虫が見受けられる事もあります。

マダニは顔や耳、お腹、足など柔らかい皮膚へとがった口を刺しこんで血を吸うのですが、一度刺しこんだ口はセメント様物質で皮膚にがっちりと固定してしまうため、ちょっとやそっとでは抜けなくなってしまいます。むやみに取ろうとすると、口の一部が皮膚の中に残ってしまい、皮膚炎の原因となってしまいます。

また、別名「病気の運び屋」と呼ばれるマダニはバベシア症やヘモバルトネラ症などの血液寄生性病原体、ライム病などの細菌、その他にもリケッチアやウイルスなどを広め、その中には人と動物の共通感染症も少なくありません。血を吸うことで動物から動物へ、または動物から人へ運ぶのです。

何よりも対策が重要です!

ノミやマダニは一旦駆除しても、再寄生しないよう対策をとらないとまた同じ状態になりかねません。根絶させるには、駆除薬を投与するのと同時に環境を改善することが何より大切です。
駆除薬にはホームセンターなどでも手に入る安価なものと、動物病院でしか処方されないものがありますが、同じような見た目でも中身は違います。市販されている薬は『医薬部外品』という位置づけなので、効果や持続時間には限界があります。
その点、動物病院で処方されるものは『動物用医薬品』と呼ばれ、医薬部外品に比べはるかに効果が高いのです。

市販されているアロマやハーブの虫除けアイテムはあくまで「駆除」ではなく「近づきにくくする」ことが目的なので、駆除薬と併用すると良いでしょう。

また、常に屋内外の環境を清潔に保つこと。ペットが使っている衣類などは直射日光の下で日干ししたり、定期的に60℃以上のお湯で10分間洗うなどすると効果的です。ノミやマダニが生息していそうな場所もなるべく避けましょう。

気になる事があればすぐに動物病院へ相談を。

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