ワンコと一緒にリラックス!のびのびトレーニング講座

第23回 焦らずじっくり根気よく!成犬トレーニング ~保護犬との暮らしに向けて~(後編)

ワンコと一緒にリラックス!のびのびトレーニング講座

犬も人も一緒にリラックスできるトレーニング方法をイラストを交えてご紹介しています。


「次にワンコを飼う時は、保護犬を迎えたい」という声が少しずつ増えています。
ただ、保護犬は成犬が多く、子犬よりしつけが大変そう、という心配があるのも事実。
そこで、『しつけの経験が浅い成犬でも取り組めるトレーニング』を2回続けてお送りします。後編の今回は、社会化トレーニングについて詳しくご紹介。

  • 1社会化とは

    社会化とは

    犬を取り巻くあらゆるものに対し、むやみに興奮したり警戒し過ぎたりすることなく、適切な対応ができる力を身に着けさせるため、様々な刺激に慣らしていくことを『社会化』と呼びます。成犬の社会化は焦らず、慎重に進めることが大切です。

  • 2よその人を怖がる

    よその人を怖がる

    人が近付いてきたら、怖がり出さない距離で立ち止まり、声掛けやおやつで気をそらせながら相手が通り過ぎるのを待つ練習から始めます。人通りの少ない場所から次第に賑やかな場所へとハードルを上げ、徐々に人からおやつを貰ったりもしていきましょう。

  • 3他の犬が苦手

    他の犬が苦手

    お互い短いリードにつながれた状況は、犬の緊張感を大変高めます。人の少ない時間を選んでドッグランに行き、自由に相手との距離を取れる状態で慣らしていくのがベター。最初はこちらだけリードをつけて挨拶し、いざとなったら相手がすぐ逃げられるように。

  • 4大きな音を怖がる

    大きな音を怖がる

    花火や雷など慣らしにくい音は、ネット動画を利用して。初めは気付かない程の音量で再生し、少しずつ大きくしていきます。掃除機に慣らす時も、離れた部屋でスイッチを入れたまま放置し、音を気にしなくなったら距離を近づけていきましょう。

  • 5車や自転車に吠える

    車や自転車に吠える

    「吠えなくても去っていく」ことを理解させるため、吠え出してから対処するのではなく、吠える前にオスワリなどの指示を出しておやつやおもちゃに注目させ、乗り物から注意をそらします。すれ違う瞬間は声を掛け続け、吠えなければ思い切り褒めましょう。

  • 6特定の物を極端に怖がる

    特定の物を極端に怖がる

    生い立ちが分からない犬は、これまでに特定の物事に大きな恐怖感を抱いた経験を持っている可能性もあります。怖がることに慣らす場合は、できる限り与える刺激のレベルを下げて練習を始めましょう。決して急がず時間をかけてじっくり取り組んで。

プラスわんポイント

・「怖がるから」と避けてばかりいては、いつまでたっても慣れることができません。対象から十分に距離を取ったり、小さい刺激に戻したりしながら、毎日少しずつでも社会化を進めていきましょう。

・社会化の途中で大きな恐怖感を抱かせるとそれまでが水の泡になることも。十分注意して。

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プロフィール

監修:こやま ゆきこ(ペットライフアドバイザー)
オーナーさんの暮らしや愛犬の個性に合わせ、無理なく、楽しく、人もペットも元気になれるトレーニング&ケアを提案。自身も愛犬2頭、愛猫2匹と暮らす。
家庭犬トレーナー/プロフェッショナルドッグセラピスト/1級愛玩動物飼養管理士/トリマー/ホリスティックケアカウンセラー

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