ドッグライフプランはしもとさんの日日是好日コラム

大阪市内を中心に活動中のドッグライフカウンセラードッグライフプランはしもとさんによるワンちゃんとの暮らしにまつわるコラムです。

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よく、犬の気持ちになって、という言葉を耳にします。多くの飼い主さんはそうありたいと思っていますが、なかなか難しいようです。犬の気持ちになった気分になるのは簡単ですが、それが本当に犬の気持ちとイコールになるのは簡単とは言えません。今回は愛犬の気持ちになるコツを2つご紹介します。

一つは、犬の習性を勉強することです。
人間の感性・感覚のまま愛犬の気持ちになろうとしても、それは人間の思い込みに過ぎません。例えば、ワンちゃんの目線の高さでおもちゃを振って誘ってみて、あまりノってこないので「ウチの子、犬なのにおもちゃで遊ばない」という飼い主さんをよく見かけます。犬の習性を知っていれば、目線の高さで誘うのは効果的ではないことに気づきます。
おもちゃはワンちゃんにとって獲物です。犬にとって獲物といえば何でしょうか。例えばネズミです。犬の目線に浮いて動くネズミはいません。ネズミは地面を這って動き回ります。だから、おもちゃを地面に這わせて素早く、ランダムに動かす方がノってくる可能性が高いのです。犬の習性を意識すれば、その事に気付けるわけです。ただし、逃げ回る動物の習性や動きも知らなくてはならないのですが・・・。

もう一つは個性を観察することです。
ウチの子はボール遊びが好き。・・・それだけでは情報不足です。ボールの素材にもいろいろあり、ゴム製、木製、プラスチック製、などがあります。どれがウチの子のベストでしょうか？また、大きさもいろいろあります。最近は臭いも選べるものがあります。
さらに、逃げていくボールが好きなのか、向かってくるボールが好きなのか、弾むのが好きなのか、転がるのが好きなのか。山なりに動くのが好きなのか、ライナーが好きなのか。ではベストのスピードは？
こういったことを考えながら試してみれば、たかがボール遊びでもその質は変わってきます。ウチの子のボール遊びを極めたことになり、その積み重ねが愛犬の気持ちになる基準を作っていくのです。

ちなみに我が家の愛犬は、離れたところから私のところに走ってきて、私の目の前で地上40ｃｍ位のところにふわっと投げたボールを軽くジャンプしながら咥え去るときが一番生き生きしています。その時のボールの材質はやわらかいものでゴム製か布製がよいようです。サイズは直径5，6センチといったところでしょうか。

ぜひ皆様も、犬という動物の習性についてより知っていただき、さらに愛犬の個性をよく観察してあげてください。そうすれば、もっともっと愛犬の気持ちをくみ取れるようになりますよ！