ドッグライフプランはしもとさんの日日是好日コラム
第2回 褒めのタイミングに気づくこと
大阪市内を中心に活動中のドッグライフカウンセラードッグライフプランはしもとさんによるワンちゃんとの暮らしにまつわるコラムです。
よく飼い主さんから、「褒めのタイミングを教えてください!」と聞かれることがあります。
私はいつも「飼い主さんが『今の、ええやん!』と思ったときです」と答えています。
褒めというのは愛犬に対して「今の判断は正解だよ。いい子だったね」と伝えることです。
指示に従った時だけでなく、愛犬自身の判断からくる行動が正しかった場合にも褒めていただきたいのです。この積み重ねで、ワンちゃんたちは人間社会での正しい行動を覚えていきます。
褒めのタイミングとは、愛犬がいい子にしていた時であり、その瞬間です。
言葉にすると何だか簡単そうですが、意外に難しいことでもあります。というのも、叱るタイミングは分かりやすいのです。イケナイ行動をしたときというのは、どうしても目立つからです。無駄吠えも、ゴミ箱あさりも、拾い食いも、目立ちますし分かりやすいですよね。
それに対して、いい子にしているときの多くは、ワンちゃんがアクションを起こしていないとき。というケースがとても多いのです。例えば、「チャイムが鳴ったのに吠えなかった」「地面にから揚げが落ちていたのに食べなかった」「他の犬とすれ違ったのに平静にしていた」などです。
これらはあまり目立たないため、飼い主さんがそれに気づかず、褒めることを逃してしまいやすいのです。褒めれば、ワンちゃんもその行為が正しかったことを確信し、よりお利口さんになっていくのに、大変もったいなく思います。
しつけ教室でも、始まる前からずっと吠えていたワンちゃんがいる場合、開始直後に止める方法を飼い主さんにお伝えするケースがあります。そのあと「10秒おきでも良いので、吠えていない状態が続いたら褒めてくださいね」と伝えるのですが、やはり飼い主さんはうっかり褒めるのを忘れてしまい、たまらず愛犬が吠えてしまう場面が見られます。我慢しているときに少しでも褒めていれば、もっと長く静かにしていられるのですが。
それくらい、愛犬がいい子にしていることに気づく、というのは難しい事なのです。
褒めるしつけが大事だと広まってきた昨今ですが、飼い主さんが、褒めるべき時に褒め逃している場面はまだまだ多くみられます。
かくいう私も、妻に「今褒めてあげて!」と指摘されることがあります。
「いい子にしている瞬間に気づくこと」。
これを意識していただくだけで皆さんとワンちゃんの関係はさらに深いものになっていくと思います。ぜひ、実践してみてくださいね。
春と秋に、愛犬家が愛犬を連れて公園のゴミ拾いをして、マナー啓発イベントを開催しています。
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ドッグライフプランはしもと
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代表者 橋本貴士
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