ドッグライフプランはしもとさんの日日是好日コラム

第28回「甘噛みは本気噛みの元?」

ドッグライフプランはしもとさんの日日是好日コラム

大阪市内を中心に活動中のドッグライフカウンセラードッグライフプランはしもとさんによるワンちゃんとの暮らしにまつわるコラムです。


私は訪問しつけレッスンのパピーコースをやっています。
初回は基本的に、ワンちゃんと会い飼い主さんとお話をして住環境を把握し、2回目に向けての準備をお伝えし、そして現在困っていることをお伺いし、すぐ対応できることがあればその時に解決策を実践していただく。という内容で終わります。

その時によく聞かれることは、1番がトイレのしつけで、2番目が噛む、です。
「噛む」といっても、多くの飼い主さんは「何を噛むか」を区別せず、コードなどを噛むことと、飼い主さんの手を噛むことをひとまとめにしている場合が多いです。
ほとんどの場合その両方なのでどちらでも差し支えないのが現実なのですが。

ところで、甘噛みを放置しておくと、いずれ本気噛みをするようになる。というしつけ理論があります。
これは全くの迷信、というよりも勘違い。
情報が混同して広まってしまった結果のように思います。

ひとつ誤解が無いように先に書いておきますと、甘噛みはしないように教えておくべきです。
しかしその理由は、放置しておくと「本気噛みをするようになるから」でも「攻撃的な犬になるから」でもありません。
単純に「噛む力が強くなってきた時の甘噛みはたとえ甘噛みでも怪我をさせる恐れがあるから」です。

あれ?怪我をするならそれは本気噛みでは?と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、私は犬が噛む行為を動機で分類すべきと考えています。

甘噛みはあくまで「愛情表現」です。
テンションが上がって、またはかまって欲しくて。
そんなときに口を使って表現する行為です。攻撃の目的はありません。

それに対して本気噛みは、自分の身を守るために撃退する「自己防衛」や、自分の要求を押し通すための「権利の主張」で、はっきりした攻撃の目的があります。
前者は、体罰を含め、厳しくし過ぎたために人間を警戒するようになったケースが多く、後者は逆に、飼い主さんが甘やかしすぎて、あるいは愛犬を恐れすぎて、なんでも口を使って攻撃するそぶりを見せれば自分の思い通りに事が運ぶと犬が勘違いしたケースが多いようです。

「愛情表現」で噛んでいたワンちゃんが、そのまま放置したからと言って「攻撃目的」の本気噛みをするようになるでしょうか?
答えはNOです。
愛情表現は愛情表現。攻撃目的にはならないのです。
本気噛みをするようになったワンちゃんは、甘噛みが本気噛みになったのではなく、厳しくし過ぎてしまったため「自己防衛」をするようになったか、甘くし過ぎたために「口を使えば我を通せる」と教えてしまったか、です。
新たな噛む動機を飼い主さんが教えてしまったと考えるべきです。

甘噛みを放置していても、愛犬が人間を恐れないように接することができれば本気噛みになることはありません。
また、口を使ってもダメなことはダメだと伝えることができれば、権利を主張して噛むこともありません。

それどころか「甘噛みを放置していたら本気で噛むようになる」と、愛犬の愛情表現に対して疑いの心で接してしまうことは、信頼関係の構築にとって邪魔でしかありません。
愛犬も飼い主さんのそういう疑いの心を察知します。
自分を信頼していない飼い主さんを、愛犬は信頼するでしょうか。
愛犬の信頼を得たいのであれば、飼い主さんは愛犬を信頼して、愛情表現に対しては広い心で受け止めてあげる方が良いのです。

かと言って、子犬の甘噛みは痛い!やめさせたい!という気持ちは分かります。
子犬の歯は鋭いので特別痛いですし・・・。
また噛む力が強くなってきた時のことを考えるとやはり愛情表現であってもやめさせるようにすべきです。
その方法は、次回ご紹介しますね。

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