ドッグライフプランはしもとさんの日日是好日コラム

大阪市内を中心に活動中のドッグライフカウンセラードッグライフプランはしもとさんによるワンちゃんとの暮らしにまつわるコラムです。

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「家の中でうちの子が落ち着かないんですよ～。」という話をよく聞きます。子犬ちゃんはもちろん、成犬でも同じようなお話をされる飼い主さんは多いものです。

これを解決するために「なるべく一緒にいられる時は遊んであげる」と考えたなら、実は負のスパイラルに陥ってしまうかもしれません。落ち着かないのは運動不足だから、運動をさせて発散させれば良い。という考えも間違いではありませんが、それだけでは足りないのです。

一緒に運動したり散歩したり遊んだりして接することを、私は「動の付き合い」と表現しています。「動の付き合い」は愛犬とのコミュニケーションをとるうえで欠かせない大事な要素となりますが、「動の付き合い」だけで愛犬と暮らしていくわけにはいきません。愛犬との暮らしには、一緒にリビングでくつろぐ、何をするわけでもなく同じ空間を共有するだけの時間もあるはずです。私はこれを「静のつきあい」と表現しています。

「動の付き合い」しか知らないワンちゃんは、飼い主さんがかまってくれない状態、自分に視線を向けてくれていない状態が苦手、不安になっていき、必要以上に遊びに誘ったり、いたずらをして気を引こうとしたり、ちょっと困った行動をするようになることもあるのです。

うちの犬が落ち着かない。というご家庭は、愛犬と「静の付き合い」の存在を教えてあげましょう。次にあげる方法は、その教え方のいち例です。

・最初は家の中でもリードをつけてよいので、リードをつけて、短く持ち、一緒に座ってテレビを見ます。

・「遊びたい！」と暴れても叱らずに微笑みながら「今テレビ見てるから、横で静かにしててね」などと声をかけ、短く持ったリードをそのままにして、離れないようにします。

・やがてわんちゃんも疲れておとなしくなってきますので、そこで静かに「ありがとうね」などと声をかけながら、静かに、ゆっくり撫でます。

こうすることで、飼い主さんの横でゆっくりする習慣を学べます。食事をするとき、本を読むときにも同様の練習をしてもいいと思います。

愛犬が完全フリーではなく、ケージに入れる時間のあるご家庭は特に、「飼い主さんがゆっくりしたい時間だからケージに入れる」「遊ぶ時だけ出す」という関係だと、ケージから出る＝活発な時間。と習慣づけられるので、出ている間中落ち着かない。という可能性は高くなります。

愛犬には「動の付き合い」だけでなく「静の付き合い」もあることを教えて、その場の雰囲気に合わせて行動できるように教育してみてください。愛犬との生活がぐっと楽になりますよ！