ドッグカウンセラーのコラム ペットと一緒に暮らすために
その28 熱中症のサイン
専門のドッグカウンセラー執筆!ペットと一緒に暮らすために必要なしつけの仕方や体調管理の知識、ペットに関する豆知識などをご紹介します。
犬の出す熱中症のサインは見落としがちで、犬がぐったりしてしまってから飼い主様が発見されるケースをよく耳にします。
外出時、様子がおかしいな?となるべく早く気づき、すぐに対応する事が愛犬の命を守るためには重要な事です。
熱中症は、以下のような症状が見られます。
・元気がなくなる
・ハァハァと呼吸が荒くなる
・多量のよだれが出る
・嘔吐やふらつくようになる
そこからさらに悪化すると、
・ぐったりして動けなくなる
・意識が薄れていく
・全身の痙攣や発作を引き起こす
最悪の場合は昏睡状態となり、死亡してしまいます。
このような症状が診られると、何よりも体温を下げる環境を作る事が大切です。
まだ意識がしっかりしているうちに発見した場合は、飲みたいだけ水を飲ませてあげてください。
そして、首や脚の付け根の内側など、毛量が少なく太い血管が通っている部位を、タオルにくるんだ保冷剤などで冷やしてあげてください。
風通しの良い日陰やひんやりしている地下駐車場、またはクーラーの利いた部屋で休ませてあげることも良いでしょう。
意識が薄れていっている以降の状態で発見した場合は、心臓が弱い犬や老犬や仔犬以外は、全身に水をかけて体温を下げてあげてください。
体温を下げ過ぎて低体温症を引き起こさないように、可能であれば体温を時々測りながら冷やしてあげてください。
ですが、外出先では冷たい水を入手する事が困難な場合もあるかもしれません。
用意していたお水が、体温を下げる途中で無くなってしまう事もあります。
万が一に備えて、外出先の近隣の動物病院を調べておくと、素早く搬送することもできるので得策です。
先日、世界で初めて開発された、犬用の熱中症危険度を計測する機械が、日本で発売されました。
愛犬のリードやケージなどに取り付けると、愛犬の生活環境の温度と湿度を計測し、熱中症の危険度が高まるとランプが点灯してブザーが鳴るそうです。
愛犬との外出に不安を感じる方は、このような機械も使いながら飼い主様の目でも確認すると、二重で確認が出来て良いと思います。
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プロフィール
著/山形祝代
株式会社do しつけ部門DOG-ECO 代表
専門学校での『家庭犬トレーニング』の指導、動物病院でのしつけ教室・関西を中心に訪問によるしつけ・犬のイベント企画運営に携わる。
■取得資格
愛玩動物飼養管理士、COM ドッグライフカウンセラー、GOA JAPAN、DCNサブアシスタントコース卒業
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