ドッグカウンセラーのコラム　ペットと一緒に暮らすために

毎日のわんちゃんのご飯を手作りにするのは少しハードルが高そうですが、おやつの手作りから始めてみるのはいかがでしょう。
手作りのおやつは市販のものよりも喜んで食べてくれる場合が多いように思います。
きっと愛情も伝わるのでしょうね。
おやつ作りには手間がかかると思われがちですが、意外と簡単に作れます。
今回は、簡単に作れてアレンジがきく方法をいくつかお伝えしたいと思います。

1. 素材をゆでるだけの簡単おやつ

良質なタンパク質の宝庫、ささみ。
これを1回にあげる分量に切り、ゆでるだけ。
ゆであがったささみは、1回分ずつラップで包み冷凍しておき、あげる前にレンジでチンすると作りおきすることができます。
私はささみが安い時に買いその日に一気にゆでてストックしてあります。

かぼちゃやさつまいも、ブロッコリーなどもの野菜もわんちゃんは大好きです。
野菜の場合は蒸したり、レンジで簡単に調理できる容器もでているのでそれを使用すると良いでしょう。

また、ゆで汁は栄養の宝庫。
お外ではお水を飲まなくなってしまうわんちゃんも、ゆで汁なら喜んで飲んでくれる場合があるので、冷やしてお水のかわりにあげるのも良いでしょう。
ただし腐りやすいので、1日か2日で使い切れない分は捨てるようにしましょう。（できるだけ少ないお水で茹でることをオススメします）

2. 素材を乾燥させるだけの簡単ジャーキーや野菜チップス

オーブントースターで簡単にジャーキーが作れてしまうことをご存知ですか？

ささみをしっかりたたき平べったくします。
それを適度な大きさに切ってオーブントースターで、カリカリになるまで焼くだけでササミジャーキーの出来上がりです。
この方法だと水分を飛ばすのに時間がかかるので、最初に電子レンジである程度加熱してから焼くと時間を短縮できます。

ささみの他にも砂肝やレバー、馬肉、マグロなど脂肪が少ない肉であれば同じように作ることができます。
水分の飛ばし方や季節により保存期間が異なるので注意して下さい。
市販のものと比べ保存料がはいっていないので、冷蔵庫で保存することをオススメします。

ジャガイモやさつまいも、人参、かぼちゃ、りんごなどを薄くきったものにも応用できます。
野菜や果物の場合は電子レンジで水分を飛ばすだけで簡単に作ることができますが、しっかり見ていないと焦げてしまうので、野菜を立てて並べることのできる野菜チップスメーカーを使うと失敗しにくいです。

素材の酵素をしっかりと残したまま乾燥させたいなら、ジャーキーメーカー（食品乾燥機）がオススメです。
食品を並べセットしスイッチをいれると温風がでて長い時間をかけてゆっくりと水分をとばしてくれます。
5～6時間かかりますが、スイッチをいれて放おっておくと完成するので便利です。
乾燥させるものは、肉でも野菜でもなんでもOK。
素材の甘みが引き立ってそのままで充分おいしく食べることができます。
味付けしてから乾かせば人のおつまみにも最適です。
また、アキレスを購入し、ホームセンターで売っている乾燥ネットに並べ、日陰の風通りの良い場所に数日干しておくと、市販されているようなアキレスの完成です。

3. 組み合わせるだけの簡単クッキー

小麦粉、オリーブオイル（少し）、豆乳、はちみつ（1滴）を目分量で袋にいれ混ぜるだけ。
ベタベタしているようであれば小麦粉を足し、パラパラしているようであれば豆乳をたして下さい。
袋にくっつかず、まとまれば生地の完成。
あとは平べったく延ばして一口サイズにきってオーブンで焼くだけ。

少し手間をかけるなら、型で様々な形に抜くとかわいく仕上がります。
味や色をかえたい場合は、上の材料にプラスしてきなこや、野菜パウダー、キャロブパウダーを加えるとよいでしょう。

わんちゃんのおやつは素材の味を大切にします。
人間のものより味付けにこだわらない分気軽に作ることができます。
わんちゃんが食べてはいけないものは避けて、素材の味を活かしたオリジナルおやつを作ってみてはいかがでしょうか？
手作りおやつはわんちゃんが喜んで食べてくれるので、こちらも嬉しくなり、ついついたくさんあげてしまいがちになりますが、おやつの量は、1日で食べるご飯のカロリーの10％をこえないように注意が必要です。